【座っている時の腰痛で悩んでいる人】
「座っていると腰が痛くなるんだけど、腰が痛くならない座り方ってあるんですか?」
「座る時のポイントとかがあればすごく助かるんだけどな~」
「座ってるのが辛すぎる・・・。誰か教えて下さい!!」
こんな腰痛のよくある座り方についてのお悩みにお答えしていきます。
✔ 本記事の内容
- 腰痛になる悪い座り方
- 腰痛にならない座り方
- 座り方を変えても腰痛がなくならない場合は?
本記事では、実際に腰痛患者さんの「座り方」についての悩みにお答えしていきます。
腰痛にならない座り方が知りたい方や座った時の腰痛でお悩みの方はぜひご覧ください。
【記事の信頼性】
毎日多くの腰痛患者さんと向き合い、8割以上の方が3か月以内に腰痛を感じることなく生活できるようになり再発せずに維持できているというお声を多く頂けるようになりました。
患者さんが自分自身で改善できるように、今回お伝えする座り方を含めた動作指導やセルフケア方法まで完璧にお伝えする事で多くの方が再発しないボディメイクが可能になっています。
記事を読んでも・・・という腰痛でお悩みの方だけのぞいて下さい→整体院葉音~Hanon~公式ホームページ
私自身も実践する座り方を紹介していますので、実践する前提で読み進めてみて下さい。
では早速見ていきましょう!
腰痛になる悪い座り方は【筋肉】で座る事です。
筋肉で座るのはやめましょう!
そもそも外国に比べ腰が痛くなるほど長く座っている事が多い日本人ですが、今回は座っている時間に関してのお話ではなく、「座り方」に注目して腰痛との関連性を紐解いていきたいと思います。
体に不調がなければ日頃からちゃんと座り方を意識している人は、なかなかいないと思いますが腰痛が起こるような「悪い座り方」ってちゃんとあるんです。
実はこの悪い座り方を日頃から無意識のうちに繰り返しているせいで腰痛が起きている事実があるのです。
あぐらがダメとか、足を組むのがダメとかどんな座り方が良くないとかっていうのももちろん大事なんですが、それよりももっと基本的な所を抑えておくといいと思います。すべての座り方に共通する内容なので応用が利いてくると思います。
で、いきなり結論からですが今回抑えてもらいたいポイントは「筋肉で座らない」と言う事です。
いきなり筋肉で座らないって言われても…。
まぁ、当然意味不明でよく分からないと思います。
ここでの筋肉で座らないという言葉の意味は、【筋肉を使いすぎない座り方】という意味でとらえてもらうと良いと思います。
多くの腰痛患者さんは座っている時にこの【筋肉】を使いすぎる座り方をしてしまっていると腰痛になるということになります
更に下で詳しく解説していきますね。
筋肉が疲労するから硬くなって痛くなります。
座っている時の腰痛の仕組みは簡単で、筋肉を使いすぎる座り方をしていると次第に筋肉は疲労をしてしまいます。
筋肉は疲労すると、血流が低下し筋肉の繊維自体が硬くなります。そこから痛みの成分(ブラジキニン他)などが出て脳で神経を通じ感じるので、体が腰痛として感じているのです。
基本的に座っている時の腰痛は筋肉が疲労し硬くなることででているケースが非常に多いのです。
なので筋肉に負担のかからない座り方、筋肉が疲労しないような座り方が出来れば座っている時の腰痛は100%とまではいかないですが、多くの場合座り方ひとつで大幅に防ぐ事ができると言う事になります。
おしりをずって座ると筋肉すわりになる
次に筋肉を使いすぎる座り方と言うのはいったいどういう状態のことを指すのか?
と言うところですが、ずばり【ずって座っている】時が最も筋肉で座っているという状態になります。
やはり座っているとおしりをずって座ってしまう人ってものすごく多いと思います。
ずって座っている時ってその時は体が楽な感じがすると思うのですが、実は気づかないうちにかなり筋肉を使っていて、疲労してしまう座り方になります。
具体的には、座面についている大殿筋、そこに連結するようなハムストリングス、体が倒れないように働く大腰筋などが中心となりずった姿勢を保とうとして働くために疲労してしまい、腰痛に発展してしまいます。
・ハムストリングス(大腿二頭筋)
・腸腰筋(大腰筋と腸骨筋)
【反論】ずっといい姿勢は無理…、だっていつもの姿勢が楽なんだもん
一方でこんな意見もあるかと思います。
【ずっと同じ姿勢は無理だよ、だってその方が楽だもん!】
あなたが思う楽な姿勢は=悪い姿勢なのでずっと続けていたら腰痛になるという事を理解しておくといいです。
また、いい姿勢は=ツライというイメージを強く持ちすぎてしまっている人が多くいますが、いい姿勢は本来=ツライ姿勢ではないと言う事なんですね。
これは慣れの部分が大きくて、私がお伝えするいい姿勢に慣れてしまえば、実際は腰に負担がかからない座り方をするわけなので実は全然つらいものではないんですね。
このあたりは、人の固定概念と言うかイメージが先行してしまっている部分でもあるのでいい姿勢は=ツライというイメージは早めに壊していくと良いです。
あなたが今取りたい姿勢は今は楽なのかもしれませんが、実際それを言ってしまうともともこもなくて何も変わらなくなってしまうので、議論しないでおきます。
座っている時の腰痛をなくしたいと思っているのであれば、諦めて座り方を見直して変えていくほかないですね。
【結論】座っている時の腰痛が嫌なら筋肉すわりはしないほうがいい
腰痛をなくそうと思ったら、何回も言いますがやはり筋肉すわりにならない方がいいです。
基本的には、筋肉で座っているなんて意識がある人はいません。なので、座っていて腰痛が起きるような時は、あなたにそんなつもりがなくても筋肉座りになっているんですよという事を知っておくと良いです。
【座り方が変えられる人は全体の5%の意思が強い人だけ】
なので素直になって筋肉すわりにならない座り方を実践できる人は全体の5%に入りますので改善ができるというわけです。
更にここからは腰痛にならない座り方を解説していきます。
腰痛にならない座り方は【骨(坐骨)】で座る事
骨で支えるように座ると腰痛が起きにくくなります。
腰痛にならない座り方は、「骨(坐骨)」で座る事です。筋肉で支える必要がなくなるような座り方をしようと思うと、この坐骨で座るようにするのがオススメです。
骨で座るという状態は、骨(坐骨)に体重を真っ直ぐ落とすようなイメージです。
先ほどのずった座り方や、前のめりで作業しているような座り方ではこの骨に体重をのせることはできないので、どちらも腰痛が生じやすい筋肉すわりになってしまいます。
筋肉じゃなくて「骨」というキーワードを抑えておくと、座っている時の腰痛は改善できるでしょう!
余分な力を使わなくて済むからです。
骨に体重を預けて座ると、周りの筋肉への負担はかなり減ります。なので余計な力を使わなくて済むようになります。
この骨に体重を預ける姿勢というのは、実は座る姿勢に限ったことではありません。
立つ動作などの時にも言えることです。
立つ場合は股関節(大腿骨頭)に体重を骨に乗せるという事がありますが座る姿勢と同様に、骨で支持する事ができるので体の負担を考えると非常に楽な状態になるのです。
腰痛がある方は姿勢を骨で支えるように意識する事で筋肉への負担は減り、腰痛改善に効果があるというわけです。
勝手に姿勢も良くなります。
実際に試してみたらわかると思いますが、骨(坐骨)で座るようにすると自然と姿勢が良くなります。
よく座って背筋を伸ばそうと腰や背中側に力を入れがちですが、これも実は筋肉に過剰に力が入っている状態で無理やり姿勢を正そうとしている状態になります。
骨で座る事を意識するだけで、背筋を無理に伸ばす必要はなくなるので筋肉の力は抜け、姿勢も良くなるし、腰痛も起きにくくなると一石二鳥で良いことばかりです。
そもそも坐骨が分からない人に解説
骨で座るのは分かったけど、そもそも坐骨って何?って人向けに坐骨の簡単な確認の仕方をご紹介します。
坐骨はおしりの真ん中やや下あたりに位置する骨でして、いわゆる骨盤の骨ですね。
確認の仕方は簡単で、
その状態で、おしりの体重を右左に移動させるように横に揺れてみて下さい。するとグリグリ、ゴリゴリと骨が座面に当たっているのが分かると思います。そこが坐骨という骨になります。
骨が確認できたら、坐骨に真っ直ぐ左右均等に体重を乗せるイメージです。
この時、左右のどちらかに寄りすぎると腰が痛くなりますので左右均等に乗せることが重要です。
体のイメージを持つのは難しいですが、何度か繰り返し意識することで、徐々に坐骨の感覚がつかめてきます。
いつも座る時にこの坐骨を意識するだけで腰痛改善が図れるようになってきますので実践してみて欲しいです。
骨で座るを習慣にすると違和感なくなります。
おそらく最初は違和感を感じる座り方だと思いますが、これも慣れ、習慣の問題です。
今まで骨で座る事をしていなかった人が、いきなり無意識的でできるはずはないので、初めはしっかり坐骨座りを意識してみて下さい。
繰り返し意識していると、だんだん無意識に骨で座るという事が出来るようになってきます。
やらないとできるようにはならないので、とにかく実践練習あるのみです。
座り方を変えても腰痛が良くならない場合は?
× ただ坐骨座りしても無駄な理由
坐骨座りをしたからと言ってどんな座り方でもよいというわけではありません。
あぐらや、長座で坐骨座りを意識してみても床すわりの姿勢自体が良くないので腰痛改善できる座り方ではないという事です。
坐骨座りに変えてみたけど、腰痛が変わらないという方は以下の点にも注意してみて下さい。
椅子に座らなきゃ意味ない
坐骨座りを行う時は、必ず椅子に座るように意識してみて下さい。
今までの生活習慣として床すわりで生活されている方も非常に多いですが、少しずつ椅子生活に変えていく必要性がありそうですね。
そもそもあぐらや長座などの床すわりは骨盤が後傾(後ろに傾く)しやすく、不良姿勢になり腰に負担がかかりやすいのです。
なのでその不良姿勢で坐骨座りをしようとしても思うように姿勢がコントロールできず結局は姿勢が崩れてしまいます。
坐骨座りを実践する際は必ず椅子に座る必要性が出てきます。
まず椅子を見直そう(椅子の条件)
次に良い椅子の条件はこちらの3つ条件を満たした椅子をオススメします。
2、座面は柔らかすぎていないか?
3、安定した90°の背もたれがついているか?(背もたれが後ろに倒れたりしないか)
たとえ、椅子に変えたとしても、今度は椅子がこれらの条件を満たしあなたに合っていなければ坐骨座りが上手くできません。
【1】はできていない人が非常に多い印象です。椅子で座っていても、つま先立ちになっていたり、足が浮いている人が大勢いるからです。足の裏が床面にしっかりついていないと椅子に座っていても骨盤が後傾するため姿勢が崩れやすく、結局筋肉すわりになってしまいます。
【2】は座面が柔らかすぎることも同様で座り心地はいいのかもしれませんが、長時間になると姿勢が崩れやすいのでほどほどの硬さが必要です。
【3】は背もたれがない椅子はやはり姿勢が崩れやすいです。
背もたれがなくても姿勢を維持できる人はそれでも良いのかもしれませんが、やはり長時間の座っている場合には背もたれなしでは実用性は低いです。また背もたれが後ろに倒れるリクライニングタイプの椅子も坐骨座りが難しく、姿勢も崩れやすいのでオススメしません。
最低でも以上の3点は抑えつつ椅子選びをしていくと良いです。
ポイントは3点支持すること
椅子に座る事で体重の分散が可能になるという事です。
さきほどの良い椅子の条件を満たした椅子を選ぶことで、両足がしっかり床に着きます。
足の裏が床面についているという事は両足へも体重が分散されるので殿部に体重が集中しにくくなります。足が床へついていないと殿部だけに体重が集中してしまうのでその分負担が大きくかかってしまい腰痛を引き起こすという事です。
両足と坐骨の3点支持になる座り方をすることで腰痛を軽減・予防する事が出来ます。
腰痛にならない座り方のまとめ
いかがだったでしょうか?
腰痛を引き起こす座り方には筋肉で座っているという共通点が存在しています。
座っている時の腰痛を改善したいと思ったら日常の座り方を見直して、筋肉座りにならない座り方が出来るといいと思います。
座り方は長く座っている日本人にとっては非常に重要で腰痛知らずの生活を送ろうと思ったら、何とかして今の座り方の習慣を変えないと腰痛を改善させるのは難しいと思っています。
ぜひ、この記事を読んだ瞬間から自分の意志で座り方を変えてみる事をオススメします。
何でも実践しないと効果は感じることができませんのでとにかくやってみて下さい。
少しでも、腰痛患者さんのお役にたてれば幸いです。