膝の外側が痛い!痛みの原因はもしかしてX脚かも?

健康

 

こんにちは、現役整体師のニャンちゅうです。(^o^)

 

近頃、膝の痛みでご来院される患者さんが非常に多いので、今回は膝の外側の痛みについての記事です。

 

こんなお悩みはありませんか?
・歩くと膝の外側が痛い。

・階段も膝の外側が痛くて降りれない。

Xになっているかもしれない。

・膝が痛くてしゃがめない。

 

上記のようなお悩みがあって少しでも当てはまるようでしたら、参考になると思いますのでぜひ5分ほど目を通してみて下さい。

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この記事を読むと…。

膝の外側の痛みの原因や対処方法が分かります。

膝が痛くならないような足の使い方が分かります。湿布地獄から抜け出せます!

 

膝に関するその他の記事はこちらから

慢性的な変形性膝関節症はリハビリをすれば本当に改善するのか?

 

 

【記事の信頼性】

この記事を書いている私は現役の整体師(3年目)で元理学療法士(8年)でもあります。

今まで合計2万人以上の患者さんの体を見てきた実際のリアルな現状と、経験から考える体のお悩み解消法をこのブログを通して発信しています。

現在は、腰痛・ひざ痛専門整体院を経営しどこに行っても改善しない痛み・違和感・不調を訴える患者さんを中心に体全体のお悩みをトータルで解消させる施術で、予約は常に9割を超え、月の施術回数は毎月250回を超えています。改善後もケア目的で多くの方が通院しており、再発もほとんどなく2年以上経過という人も多いです。

そんな現役整体師のニャンちゅうがあなたの体のお悩みを解決していきます。実際の施術に興味があるという方はこちらの公式HPもご覧ください。→整体院葉音~Hanon~公式ホームページ

 

 

今回は実際の膝の痛い実際の患者さんを例に解説していきますので、自分自身の症状と照らし合わせてみて下さい。

 

では早速行ってみましょう!!



 

膝の外側の痛みは高確率でⅩ脚が原因になっている件

 

歩いている時に膝の外側が痛みがある人は足がX脚になっているである可能性が高いです。

 

今回は分かりやすく実際の患者さんを例に解説していきます!

 

実際のひざ痛患者さんは? どんな状態だった?

 

簡単なデータ
対象患者さん:70代の女性

主訴:歩いたり、階段の上り下りで右膝の外側に痛みがあり体重が掛けられない。

病院では病名は告げられず、レントゲンでは骨には異常なしとの事で湿布のみを処方されており明らかに悪化してきたためご来院された。

 

という感じでざっくりですが、70代の女性の方と同じように膝の外側の痛みで悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

 

では実際どんな状態だったのかを専門的な視点で以下で解説します。

 

私が5分で分析した結果は以下の通り

【分析結果】

歩き方を観察すると明らかに右足を踏み込む際に、右膝が過度に内側に入ってしまっていて、膝はグラグラしており、まともに体重が掛けられない状態。
いわゆる内股のひどい状態でした。常に内側に膝が入っている状態でずっと生活されていた為に右膝の外側に負担がかかり膝の外側が痛くなっていると分析。

内股(X脚)を改善させ、体の使い方まで指導することで改善可能と判断した。

 

結論としては検査などをして、膝関節自体に物理的な問題が見つからない場合(要するに検査しても原因不明の場合)は往々にして改善することができますので、

以下で今回私がどのように改善させていったのかを順番に解説していきます。

 

結論:X脚を改善するには膝以外を診ていくことが重要!

 

まずやはり一番気になったところは、右膝が過剰に内側に歪んでしまっていることでした。しかもグラグラしているので、

いわゆる過度なX脚の状態です。

 

ですが・・・ここで大切なのはなぜ右膝が内側に入ってしまったのかを考えることです。

 

”膝が内側に入ってしまったのは、ただの結果であって原因ではないからです”

 

X脚傾向にある人は、股関節が内旋と言って内側に入ってしまい関節の動きに著名な制限が出ている事が多いです。

実際この方は、非常に内ももやお腹が非常に硬く、股関節の動きが悪くなっていました。股関節が内側に捻じれてしまっており足を外に開くことができない程、動きの制限が見られていました。

股関節が内側に捻じれたために膝も内側に入ってしまっていたわけですね!股関節につられて膝が内側に入っていたのであれば股関節の動きを修正していく必要がありますね!

 

しかし、、、

 

さらにもう1段階、深堀りする事ができると改善に近づくことができます。

ではなぜ股関節が内側に捻じれてしまったのかを考えることです。

 

”なぜ?の深堀り”をするという事ですこれが本当に大事!!

 

理由を先に言ってしまうと骨盤が前傾(前に傾く)が強くなってしまっていることが原因なんですが、骨盤は過度な前傾を起こすと股関節が内側に内旋(内側に入る)する傾向にあります。

 

”骨盤が前傾すると股関節は内旋します”これは人間の体の仕組みなので覚えちゃってください!

普段の生活の様子を伺った所、骨盤が前傾するような過度な前のめり姿勢が仕事の影響で長年続いたことが理由でした。

ここまで分かればやる事は簡単で以下の通り

骨盤前傾に関してはこちらを参考にして下さい。

腰痛の原因は反り腰のせい!? 反り腰の原因と解消法のまとめ

 

 

なぜ?そうなるの?が分かれば解決は簡単!

 

なぜ膝が痛くなるのかが分かればやる事は、明確でそんなに難しくはありません。

原因を元から改善していくだけです。

【今回の場合】

①普段の姿勢を見直す(前のめりで作業しすぎないように指導する)→②骨盤の過度な前傾を軽減させる→③股関節をスムーズに外側に動かせるようにする(足が開けるようにする)→④膝に負担のかからないような足や体の適切な使い方を指導する。

結果的に①~④を徹底的に繰り返し行っていくだけでこの患者さんは結果的に膝の外側の痛みはなくなりました。

 

大切なことはなぜ膝が痛くなるのか?

この部分を考えることを多くの人ははぶいてしまっています。多少は考えていても深掘りすることはほとんどの人がしません。

 

膝が痛かったら膝に何か原因があるだろうとそれしか考えなくなってしまっているのが多くの改善しない人の現状です。

だから多くの人は痛みのある膝にだけ湿布をしてしまうのです。

 

単純に膝が悪いだろうと考える前なぜ?膝に痛みが出てしまうのか” を考える事が大切です。

 

今回は結果的に上記のように膝以外の骨盤や股関節をしっかり見ることで、膝の外側の痛みを消失させることが出来たというわけなのです。

 

 

追記:動かし方にも問題があるなら動作も変えるべし

 

上記のような原因が分かり、膝の痛みが消失しても動作自体にも問題がある事が多々あります。

 

痛みがないことで自然と体の使い方に変化が出れば良いんですが、すべての人がそういうわけにはいかないのが実際の所です。このような場合、体の使い方まで改善しないと動作の仕方次第で膝の痛みが再発する事が普通にあるからです。

 

以下で体の使い方、意識の仕方についても合わせて解説したいと思います。

 



 

膝の外側に痛みが出ない・負担がかからない体の使い方を学ぼう!

 

膝に負担をかけない動作のポイントは【どこを正しく使うか】です。

 

以下の体の使い方を知らないと膝に負担をかけてしまう事になります。

結論は以下の通りです。

 

結論:股関節を正しく使う

 

膝に負担がかかる体の使い方の1つとして股関節が上手く使えていない事が挙げられます。

股関節の正しい使い方は以下の通りで、

 

股関節の正しい使い方
股関節は軽度外旋位を意識して動かせばOK!!

 

少し説明を入れると股関節を正しくスムーズに使うためには、股関節を少し外旋位で(外に開いたまま)曲げ伸ばしを行うとよいですよと言う事。

多くの膝の外側に痛みを訴える人は膝を曲げたり、膝に体重が乗った際に痛みを生じますが、股関節を閉じた状態もしくはまっすぐの状態で曲げているいるもしくは、体重をかけている事が挙げられます。

もう少し深堀りすると…。

 

以下の2つを意識して股関節を正しく使うと膝に負担がかからなくなります。

①:股関節を曲げる角度が違う

②:膝を中心に使おうとしてしまう

 

①:股関節を曲げる角度が違う(まっすぐ曲げるのはNG)

 

股関節を曲げる時の角度が重要でこの基準がずれている事が非常に多いです。

角度が重要とはどういう事なのか実際に考える股関節を曲げるときの角度との基準の違いを見てみましょう!

以下の通りです。

 

股関節の角度の違い
・一般的な考え方:あたりまえだけど、股関節は真っ直ぐな角度で曲げるのが一番曲げやすいはず。

・私の考え方:股関節はその関節の形状から真っ直ぐでは上手く曲げられません。少し外旋(外に開いた位置)した位置が一番曲げやすいです。

 

と言うように、股関節を曲げる時の角度の基準に差があるのが分かるでしょうか?

 

一般的には、股関節は真っ直ぐ曲げるのが正しいっていう固定概念みたいなものがありますが、実はこの一般的に考えられている股関節を曲げる角度は関節の構造を無視してしまっているので膝を痛める原因になっているということなのです。

 

結論をいうと股関節にとっての真っ直ぐは軽度外旋位(少し外に開いた位置)という位置になります。この軽度外旋位が一番股関節、膝関節を曲げやすい位置になるので、皆さんからみた見た目上の真っ直ぐは実は股関節にとっては真っ直ぐではないという事になります。

 

この基準がずれているという事は、股関節が上手く曲げられないだけではなく、それは同時に膝も上手く曲げられない=膝の痛みが出やすくなるという事なんですね。

ちょっと難しいですが、股関節はまっすぐではなく、少し外に開いた位置で曲げてきましょうね!そうすれば膝にも負担がかからないですよ!という事です。

実際に動かし方を変えただけで改善してしまう人も普通にいますので、股関節を曲げる角度に注意してみて下さい!

 

②:膝を中心に使おうとしてしまう

 

多くの膝が痛い人は、膝を中心に何かの動作を行おうとしてしまっています。

歩いている時でも、しゃがむときでも、階段を上がる時でも膝を中心にして動作を行おうとしてしまっている傾向が非常に強いです。

 

構造上の問題から、膝はあくまでも股関節の動きに連動して動いているだけという風に考えることができます。

以下のような感じですね。

股関節くん
俺は先に行くぜ、一緒について来いよ!
膝関節ちゃん
私はいつも股関節についていくわ!

 

実は股関節と膝関節の関係は上記のやりとりのように股関節に膝関節がついてきているという事を知っておくと良いです。

 

あくまでも動きの中心は股関節ということになります。
もう少し追加でお伝えすると、日常生活の中で膝だけを単体で曲げるってことは難しいですよね。

必ず股関節曲げれば股関節も勝手に曲がってしまうと思います。

実は動きの中心は股関節で股関節を中心に足を動かすことでスムーズな膝に負担のかからない足の使い方ができるというわけです。

歩き方などは以下の記事でも紹介しています。

歩くのがツラい・・・。腰痛患者さんが実践するべき【歩き方】を整体師が説明するよ!

八木 仁平
股関節の動きが悪いと、無意識のうちに膝を使う習慣ができてしまいます!股関節の動きが保たれているという事は膝にとってとても重要な事なのです!



 

膝の外側の痛み まとめ

では、最後にざっくりとまとめてみましょう!

まとめ
ポイント①膝の外側の痛みは、膝以外をみること。

ポイント②なぜ膝が痛くなるのかを深掘りすること。

ポイント③股関節の使い方を知る事。

 

この3つができると膝の外側の痛みも今回例に挙げた方と同様に改善できるのではないかと思います。

特に女性の方でX脚が原因で膝の外側に痛みがある方は非常に多いのでぜひ少しでも参考になれば、嬉しく思います。

 

では今回はこのあたりで終わりたいと思います。

 

ではまたニャ~!!

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