整体師のニャンちゅうです(=^・^=)
今日も、整体師ニャンちゅうの健康ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、「膝に水がたまる原因は? 【症状の意味を理解しよう】というお話しです。
- 膝に水がたまっている
- 膝の水を何回か抜いたことがある
- 膝に水がたまる原因が知りたい
- これから膝の水を抜こうと思っている
上記のように膝に水がたまるという悩みがある方は非常に多いですよね。
女性の方が悩むX脚でおきる膝の痛みに関してはこちらの記事も参考にして下さい。↓ ↓
【膝に水がたまる原因】をしっかりと理解することがあなたの判断を左右し早期の改善に繋がります。
私は「膝に水がたまってしまって水を抜いたんですけど、これって大丈夫ですか?」
という膝に痛みがある患者さんからご相談を受けることが多々ありますが、
患者さんの中には、膝の水をどんな理由で水を抜いているのか理解をせずにもしくは説明を受けずに病院で膝にたまった水を抜いている人が非常に多い印象です。
そこで今回は膝専門整体師で元理学療法士のニャンちゅうが膝に水がたまる原因を分かりやすく解説していきます。
早速、膝にたまる水の正体をあばいていきましょう!
膝に水がたまる原因は? 【シンプルです】
膝に水がたまる原因はいたってシンプルです。
簡単にお伝えすると膝の中で“炎症が起きている証拠”なのです。
炎症とは…?🔥
①腫れ(腫脹)、②熱を持つ(熱感)、③赤くなる(発赤)、④痛い(疼痛)、⑤機能障害などの症状を起こす体の防御反応のこと。器質的な問題が体で起きている証拠。
一般的には炎症と言うと悪いイメージを持つ人も多いですが、体を守るための自己防衛反応なので必要な体の反応であるということを理解する必要があります。
ちなみに専門的には膝に水がたまっていて腫れている状態を関節水腫といったりもします。
膝に水がたまってしまうと、まず9割の人が考えることと言えば水を抜かなくてはいけないと思っているということです。
それに対して私の結論ですが正直、膝にたまった水は抜かない方がいいです。
なぜなら、水は出る必要性があって出ているからです。
下記でも詳細を解説していますが、とにかく体が出している反応に逆らわない事です。
これについては体の本質、症状の本質を理解することで分かると思います。
以下ではそんな膝に水がたまる炎症についてもう少し詳しく解説していきたいと思います。
膝に水がたまる人はどんな状態?【例えるなら火事です】
膝に水がたまる状態は、分かりやすく例えるなら火事の状態と似ています。
炎症とは字のごとく、火(炎)が出ている状態と言えます。あなたの膝で火事が起きているのです。
実際にあなたなら火事の時にどのような行動を取りますか?
答えは1つですよね!
ほとんどの人はとにかく水をかけようとするはずです。
その状態とまったく同じなのです。
非常にシンプルで簡単に考えればいいのです。
要するに関節の中で炎症(家事)が起きているので、体が関節液(水)を出して火を消そうとしているだけなのです。
これは極めて正常な体の反応なのです。
関節液とは…?💧
膝関節の中にある液体で一般的には水と言われています。
専門的には滑液(かつえき)と呼ばれることもあります。潤滑油のようなものと表現されることがありますが役割としては関節の保護や機能を維持すること及び軟骨の栄養をコントロールしています。
【炎症を抑えるために水が出ている】
上記のような体の仕組みが理解できていると膝にたまる水を抜いてしまう行為がいかにおかしなことをしているのかに気が付くことができるようになります。
以下で解説します。
膝に水がたまるのは正常な体の反応【水は抜いたらあかん!】
基本的に膝にたまった水は抜いてはいけません。
診断のために水を抜いてとかたまりすぎると悪影響がとかって言われることがありますが、そうじゃなくてもとりあえず水が溜まるから定期的に抜いている状態の人は多いです。
用語解説でも記した通り、関節液は膝の機能を維持する役割があります。
膝の炎症を抑え、機能を維持するために関節液と呼ばれる水が出ているわけなので、これを注射などで抜いてしまうと炎症を鎮めるはずの水がなくなるわけなのでまた水が出てきます。
その結果、炎症はいつまでたってもなくならず、関節の状態をどんどん悪化させていきます。
水がたまるのが気になるという方はとにかくまずは炎症を少しずつ抑えていくことが重要です。
この時はあくまで一時的に対症療法として薬(炎症を抑えるような薬)や冷やす(アイシング)と言った方法を使用するのは構わないと思います。
以下の記事も参考にして下さい。
ですが、薬や冷やすこと(アイシング)を行うことに関しては決して根本解決ではないという事は理解しておいてください。
炎症がなくなれば、膝にたまった余分な水(関節液)は体に自然と再吸収(体に吸収されてなくなる)されていきなくなるはずなのです。
だからむやみやたらに膝にたまる水を抜いたらあかん!という事なのです。
水を抜く前になぜ炎症が起きているのかその本質を考える必要があるのです。
膝にたまる水を抜くとクセになるって本当?
上記で説明した話が理解できると水をぬくとクセになるという近所の奥さんが話しているようなウワサ話を信じることがなくなります。
クセになるのではなく、炎症が治まっていないから何度でも水が溜まるだけのそれだけの話なのです。
だから水を抜くとクセになるというのはウソです。
水は抜いても抜いても、炎症が続いていればひたすら出ますので世間の一般的なイメージとして
抜けば抜くほど水が溜まる=クセになっているみたいな話になってしまっているのです。
個人的な想いとしては注射で水を抜くとクセになるというウワサが出てしまうというのは、逆に考えればそれだけ多くの人が何度も水を抜いているということの証明でもあるのです。
本質的には改善していないのに水を抜くことで精神的な部分で一時的に満足している患者さんが一定の割合いるというのが事実です。
でも実は一時的な満足でしかなく、根本的な解決には至っていないわけで多くの患者さんはこの一時的な満足をひたすら繰り返し、次第には取り返しがつかないくらい悪化していくのです。
ごまかし続けると大変なことになります。↓ ↓
変形性膝関節症などの慢性疾患はこのような過程を経て悪化していき、最終的には「じゃあ人工関節の手術をしましょう」という事になってしまうのです。
そもそも人工関節自体も根本的な改善ではないので、また膝が痛くなり始めてしまうという人が大多数なのです。
膝の水を抜く必要があるのはどんな時?
膝の水をぬいても構わない時は、膝に水がたまりすぎて関節可動域制限(関節の動きが制限される)が著明にでてしまう時です。
関節可動域制限とは…?
関節が動く範囲に制限をきたすこと。膝を曲げる角度は130°、伸ばす角度は0°が基本的な動きの範囲です。関節可動域制限とは要するに膝の曲げ伸ばしができる範囲が狭くなった状態のことを指します。
膝に水が溜まったせいで普段の生活に支障をきたすほどの関節可動域制限が出るレベルになってしまうと、状況によっては一時的に水を抜いたほうがいいこともあります。
膝の可動域に制限が出始めると、日常的な動作が上手くできなくなります。
特に膝を曲げ伸ばしするような動作の時には、必ず代償動作(かばうような動作)が入るようになり体の他の場所までにも悪影響を及ぼすのです。
ですが、水を抜いたところで炎症が続いていればまた水がたまるのは目に見えていますので極論、抜かなくてもいいわけです。
それよりももっと本質的な所にアプローチをしたほうがいいというわけです。
膝に水がたまる本当の根本原因はこれ!
なぜ膝に水が溜まってしまうのか?
ここまで読んでいただいた方は、この疑問を解決するためには炎症を抑えれば良いという事が分かりましたよね。
実はここで思考が止まってしまう人は改善することができないだけではなく、繰り返し同じようなことが起きてしまいます。
インターネットで膝に水がたまる原因を知りたいと探しているあなたは、水がたまる原因が知りたいと言うよりも本当は膝の状態を改善させたいはずですよね。
少なからず、あなたの膝には炎症が生じるような負担が毎日の生活の中で常にかかっているはずです。
その負担になっている膝の使い方や生活習慣、及び同じ場所にかかっている荷重の問題が物理的に改善されなければ水がたまる原因である炎症はいつまでたっても抑えることはできないのです。
水がたまるという症状だけを追いかけていると、どんなに頑張って改善しようと努力していも一生改善には至りません。
症状が出ている意味を理解しましょう!
とりあえず対症療法をしながらでも構いません、今すぐに同時に本質を理解し根本的に改善できる人の考え方を身につけることが重要なのです。
まとめ
今回の記事をまとめます。
- 膝にたまる水は炎症によって出ている
- 膝の水は抜かない方が良い
- 膝に水がたまる状態は「火事」で例えると分かりやすい
- 水を抜くとクセになるというのはウソ
- 膝に水がたまるという症状の意味を理解する
膝に水がたまり、痛みがある人はなぜそうなっているのかを理解すると改善に繋がります。
目先の症状にとらわれずに本質を見る力を養うことができれば、膝に水がたまろうとそんなに関係ないのです。
早めに根本から改善させたい人はぜひ参考にしてみて下さい。
ではまたニャ~(=^・^=)