【手首の痛み】TFCC損傷とは? 現役プロ整体師が解説します!

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手首が痛い人
手首の痛みで、悩んでいます。特に小指側の痛みが強いです。

どうしたら治るでしょうか? 予防とかもあれば教えてほしいです。

今日はこんな疑問に答えていきます。

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ニャンちゅう
この記事は37歳の元理学療法士で現役整体師のニャンちゅうが施術の合間に書いています。

毎日、多くの患者さんに対して健康の指導をしているので少しは参考になるかと思います。

 

手首の痛みは、どうして起きるのでしょうか?今回は「TFCC損傷」という手首でも小指側の痛みについて解説していきたいと思います。

 

それでは、一緒に勉強していきましょう!

 

手首の痛み TFCC損傷とは? 原因は?

 

手首が痛い人が実はかなり多いです。

 

しかし病院などに行くと多くの治療は、手首に対して治療ばかりしてしまいます。

これではなかなか治らないので、やり方を変えていかなくてはいけません。

 

その中でも、「TFCC損傷(ティーエフシシーそんしょう)」という状態があります。多くの方がそんな英語の横文字なんて聞きなれないかもしれません。日本語で言うと「三角繊維軟骨複合体損傷」という何やら英語でも日本語でも難しい名称をしています。

だから覚える必要はないので、そういう状態があるんだくらいに思っておきましょう。

 

手首の痛みの中でも「小指側に痛み」が出るのが特徴です。

そもそもTFCCとは何のことでしょうか?

もしかしたら手首の小指側が痛いという方はTFCC損傷かもしれませんね。

 

TFCCとは?

手首の小指側にある靭帯とか軟骨の複合組織のことを指します。手首が撓屈(親指側に動かすこと)に動きすぎないように止めている小指側の靭帯軟骨です。 (ちなみに靭帯と軟骨は背側橈尺靭帯、背側橈骨手根靭帯、内側手根撓側靭帯、尺骨手根半月などがあります。)

 

ニャンちゅう
初めて聞いたという人もかなり多いだろうニャ~!

 

手首の小指側に痛みが出る理由は、手首の使い過ぎと使い方の問題がほとんどです。

TFCC損傷をしている方のほとんどは、手首が撓屈(親指側)への動きが多くなっている傾向が強いです。撓屈を繰り返し行うことによって小指側のTFCCが引き伸ばされてしまい損傷を起こしてしまいます。

手首に影響する手を使う時の大事なポイントは特に「指の使い方」です。

悪い例を言えば女性の方で、カバンを親指と人差し指、中指の3本で持っている傾向の人が多いです。なぜならこの持ち方、指の使い方が自然と撓屈を促してしまっているからです。

3本の指でカバンや荷物を持っている人の他にも手を使う趣味がある人、テニスなどのスポーツ選手、パソコンなどのデスクワークが多い方などはTFCC損傷になる可能性があります。

 

逆を言えば、小指や薬指が全然使えていないので、使い方を指導して変えていく必要があります。

 

こんな話をすると正しい手の使い方なんてあるのか?という疑問がわいてきます。

 

 

TFCC損傷は予防できる! 「手の正しい使い方」と「オーバーユース」

 

TFCCの損傷は、小指側の靭帯や軟骨が引き伸ばされて起きることがほとんどです。

 

手の使い方ひとつで、小指側への負担を軽減することができます。

特にカバンや荷物、スポーツでもそうですが親指側でもの持つことで手首の撓屈という動きが入ります。

手首を親指側に曲げて使っているということですね。

すると結果として小指側が引き伸ばされたような状態になります。これで損傷をします。

 

なので予防したい方は、カバンを持つときに小指側を使って持つようにすると良いです。小指側で意識して持つことで撓屈を避けることができます。

 

意識したことがない方がほとんどだと思いますが、TFCCの疑いのある人は意識的に「小指側を使う」ということを意識すると疲れにくくなりますし、TFCC損傷を今後も起こさなくなります。

 

まぁ、手首の使い方なんて意識している人がいないから知らなくても仕方ないですね。

 

頑張って治療をしても、使い方を治さないと本当に治ったとは言えないので本当に治したい人は手の使い方を学ぶ必要がありますね。

 

もう一つ再発防止、予防の観点でお話をすると大切になるのが「オーバーユース」に注意ということです。

オーバーユースとは、日本語でいうと「使い過ぎ」という意味です。

今現在、TFCC損傷と診断されている人は手の使用頻度がかなり高いため、TFCC損傷などを引き起こしています。(事故やケガのような外傷型という人もいますが今回は置いときます。)

今後は今よりも少し使用頻度を減らしてオーバーユースにならないようにしていく必要がありますね。

 

ニャンちゅう
腱鞘炎とかばね指なんかもそうだけど、TFCC損傷でも「使い方」と「オーバーユース」の2つは予防するためには気をつけなくてはならないニャ!

 

 

撓屈側の筋肉を緩めてあげると改善する 「撓側手根屈筋」

 

TFCC損傷は頻回に撓屈させることで生じる疾患なので、撓屈を行う筋肉を緩めてあげると良いです。

中でも前腕にある「撓側手根屈筋」を緩めて柔らかくしてあげると撓屈の力が軽減するために治療としては撓側手根屈筋に対して治療を行っていきます。

 

撓側手根屈筋の働き

①手首の撓屈

②手首の屈曲(手のひら側に曲げる)

③肘の屈曲(肘を曲げる)

 

撓側手根屈筋を緩める際には手首を小指側にひねりながら尺屈した状態で、撓側手根屈筋を緩めてあげると非常に効果的です。

瞬間的には、湿布や薬を使っても構わないですが、それだけではTFCC損傷の治療にはなりませんので注意が必要です。

結局対症療法なんです。だからまた再発を繰り返します。

TFCC損傷を改善するにあたって大切なことは、なぜTFCC損傷を起こしてしまっているのかということです。

先ほども解説した通り、使い方や使う頻度の問題を解決しない限りは、いつまでたっても本当の意味で改善したとは言えないのです。

 

ニャンちゅう
尺側側への運動療法、撓側手根屈筋へのストレッチ、筋膜リリースなどが有効だニャ!

 

 

手首の痛み TFCC損傷 まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

TFCC損傷という手首の痛みで悩んでいる人は、まずTFCC損傷を知って理解することから始めましょう。

なぜTFCC損傷になってしまうのかを解決することが最も大事なことです。

手首や指の使い方を修正して、また同じTFCC損傷にならないようにすることが賢い人です。

あなたがTFCC損傷を治すきっかけになれば嬉しく思います。

ではまたニャ!!=^_^=

 

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