今日はこんな疑問に答えていきます。
この記事はあなたの膝の痛みは半月板が石灰化しているからと言われてしまった方に向けて解説していきます。
ひざに関する記事はこちらもごらん下さい。
ひざの半月板の石灰化はなぜ起こる?
私たち人間の体は骨に必要なカルシウム量を維持するために、腸からのカルシウムの吸収と尿からの排泄を駆使してその一定のバランスを常に保とうと働いています。
またカルシウムが体から不足することでも、骨から溶け出してしまうことがあります。
要はカルシウム沈着の原因はカルシウムの代謝異常です。
両面で体からの排出と吸収がうまくできなかったカルシウムは血管や、関節の中の組織に沈着して蓄積してしまう傾向にあります。
一般的に尿路(尿管)結石や腎結石など「石」と表現されるものの正体はカルシウムですし、「石灰化」という状態もまた同様にカルシウムなのです。
膝の半月板のあたりが石灰化するのはたまたまだと言えます。
肩に蓄積する人もいるし、腎臓や尿管などその両方に蓄積することだってあります。
石灰化しているのと痛いのとはイコールではない!
石灰化していると痛くなるというはそもそも必ずしもイコールのお話ではありません。
例え、石灰化がみられたとしても実際にはひざが痛くない人もたくさんいるのです。
そんな痛くない人たちが大勢いるという事実に対してどう説明がつくでしょうか?
そもそもカルシウムは蓄積しただけでは何も起きないということが分かっています。
なので石灰化が関与しているレベルで明らかに痛みを誘発している確証がない限り、レントゲンなどの検査上で白く写る石灰化があったとしても膝の痛みの原因になっている断言するのは例え医者であってもできないはずなのです。
ひどい石灰化を起こしていたり石灰化した部分がトゲになっていたりして炎症がおきそれが痛みの原因だという「確証」が本当にあれば別ですが・・・。
判断は難しいですが、全てを石灰化のせいにするのだけは注意したい所です。
石灰化していたら膝の痛みは治らない?
繰り返しになりますが、石灰化は膝の痛みの原因になっているかという点においてそれはイコールではありません。
私がここでお話をしたいのは他に膝の痛みの原因が隠れている可能性があるということです。
私が言う他の原因というのは病院の検査では見逃されていたりすることも多々あります。
それは検査にも限界があるからです。
レントゲンやMRIでは見ることができない姿勢のゆがみやそれに伴う筋肉の硬さが膝に痛みを起こしている可能性の方がよっぽど高いということなのです。
それなのに全く他の可能性を診ていない・調べていないなんてことはざらにあります。
多くの場合、はなっから石灰化が痛みの原因だと決めつけてしまうのです。
それは石灰化という画像所見上で分かる事象だけしかみていないからです。
当然、画像上に石灰化が認められればその事実は否定できないですし、無視することもできないと思います。
ですが、石灰化にとらわれすぎた結果、他の可能性を疑う余地がなくなってしまうのも事実です。
石灰化しているのが痛みの原因になっている場合、夜間痛や安静時でも痛みが生じている可能性が非常に高いです。逆に歩いている時やひざを曲げ伸ばしたりするときにだけ痛みが生じているのであれば筋肉の硬さや骨のゆがみに伴い痛みを生じている可能性が高いです。
原因が筋肉の硬さや骨のゆがみに起因する場合、あなたがどれだけ優れた石灰化の治療を受けていても当然ながら痛みはなくならない訳です。
あなたは膝の痛みの本当の原因は何なのかを考える必要があります。
まとめ
この記事をみて頂いた方にお伝えしたいのは、石灰化と言われたからといって必ずしも手術をしなくてはいけなかったりとか、薬を飲む必要はないことを知っておいてほしいということです。
基本的には石灰化という現象に対しては食事の改善や生活習慣の見直しなどの根本的な部分を精査しカルシウムの代謝異常を改善する必要があったりすることが本質としてあります。
またそもそも痛みに直接関与するのは石灰化でないことのほうが多いです。視野を広げて他に原因が隠れていないのか、もしくは見逃していないのかという視点をあなた自身が持つことが重要です。
だから病院に行って石灰化が判明したという方でも全然あきらめる必要はないです。
少しでも病院とは違った視点であなたの膝が痛い本当の原因を探すきっかけになれば嬉しく思います。
では今日はここまでになります。
最後までご覧いただいてありがとうございます。
ではまたニャ=^_^=
レントゲンをみて先生が膝の半月板が石灰化しているね!と言われました。
改善するためにはどうしたらいいでしょうか?