まさか腰痛は足の疲労が原因だったとは…。足から起こる腰痛を解説します。

健康

 

【腰痛が改善せずに苦しんでいる人】

「腰痛って足が原因で起ることがあるの?」

「もしかしたら私も足の疲労が蓄積しているせい腰痛が起きているのかな?」

「でも足から腰痛になるっていう意味がよく分からなすぎて理解できない・・・」

「そんなことがあるのであればぜひ分かりやすい解説お願いします!!!」

 

こんな腰痛の疑問やお悩みについてお答えしていきます。

 

腰痛を考えていくときに重要なのは全身の状態をしっかりと診ることです。腰痛と聞くと腰のどこかが悪いのかなと思う方が非常に多いですが、実際には腰痛の原因が腰以外の事が多いです。

今回は【足と腰痛】の関係性を深堀りしていきたいと思います。

スポンサーリンク

☑本記事の内容

  • 腰痛の原因はまさかの足!?
  • 足を見ずになぜ、腰が悪いと決めつけてしまうのか?
  • 腰痛を解消するための足の疲労をとる方法

 

【記事の信頼性】

この記事を書いている私は毎月250回以上施術を行っている整体師(元理学療法士)で、開業から3年目の現在も様々な腰痛で悩む患者さんを中心にどこに行っても治らないような患者さんだけを日々診させて頂いています。

これまで多くの腰痛患者さんと向き合い、8割以上の方が3か月以内に腰痛を感じることなく生活できるようになり再発せずに維持できているというお声を多く頂けるようになりました。

その理由は腰痛の患者さんに対して腰以外を見る視点を複数、常に持っているからです。

整体院葉音~Hanon~公式ホームページ

 

実際に患者さんから頂いた質問を元に記事を作成していますので、腰痛でお悩みの方は最後までぜひご覧下さい。

 

では詳細を早速みていきましょう!!



 

腰痛の原因はまさかの足!?

腰痛の原因になる足の疲労

腰痛の大きな原因になっているのが足への疲労の蓄積】が挙げられます。

 

腰が痛い時に、腰以外の足などを診ることは整体師をしているときわめて普通の事で逆に原因として必ず足を疑うものなのですが、まだこの事実は一般的には普通の考え方ではなくなかなか浸透していません。

 

普段生活を送っていると、足が疲れたと思う事は誰にでもあると思いますが、実はその疲労はあなたの腰痛に深く関わっている事を忘れてはいけません。

 

この段階では「まさか~!?」ってまだまだ疑っているでしょう!(笑)

 

基本的には、まさか足の疲労が原因で腰痛が起きているなんて考える人は少ないですし、どういう仕組みや理由で足が腰痛に関係するのか関連づけられる人は専門の仕事をしている人以外ではまずいません。

 

これは仕方ないことです。

 

でも仕方ないで終わらせずになるべくこの事実を早めに知った方が良いです。

 

まずここでは結論として腰痛は足の疲労が原因になっているという事を最初に知ってもらえたらと思います。

 

以下で詳細について語っていきます。

この段階では足の状態が腰に関係しているとはイメージがつきにくいという気持ちは非常に分かりますが、実際腰痛に関係がありすぎるので少しずつ理解して行くと良いです!

 

なぜ、足を見ずに腰が悪いと決めつけてしまうのか?

人間の体の特性上、2本の足で全身を支えている以上はどうしても足への負担というのは無視できませんよね。

 

なのに腰痛があるとなぜか、腰にばかり目が向いてしまい、自分は腰のどこかが悪いんだという風に勝手に決めつけてしまいます。

 

腰以外を全く診ようとしていないのです。

 

なぜ他の体の部位を見ずに、特に足の影響を確認せずに腰痛の状態を腰が悪いと決めつけて判断してしまうのかという所が非常に違和感を感じてしまう所です。

 

この決めつけは多くの人にある固定概念みたいなもので、冷静に考えれば全身はつながっていて腰以外の影響も十分に考えられるはずなのに、基本的には足の影響をどのように腰痛に関連づけていいのか分からないので、考え方が一辺倒になってしまい、腰痛があれば腰が悪いという風な考え方になってしまうのだと考えています。

 

特に原因が分からないと一度でも言われたことのある腰痛患者さんはこれをきっかけに腰以外も影響するんだという事に気づくことが出来ると改善に近づくのだと思います。

 

まずは、足の疲労などの影響がどのように腰に関連するのかを知識として入れていく必要がありますので以下で更に解説をしていきます。

固定概念にとらわれることなく、事実や結果として分かっていることは柔軟に受け入れると腰痛も改善していきます!

 

足が腰を引っ張っているから

皆さんが普通に生活をしていると、立つ・歩く・座る・寝るのいずれかの動作は必ずしているはずです。

 

実はこの基本的な動作は毎日必ず行われているわけなので、一日一日でみればそんなに負担に感じていなくても積み重なれば確実に少しずつ疲労が蓄積しています。

例えばこれがスポーツをしている人、力仕事をしている人の場合どうでしょうか?

もちろん通常よりも足への負担は増すはずですよね。これなら確かに足に負担がかかっているのは容易に想像がつくと思います。

が、、、、。

実は普段の姿勢や動作で足にはかなりの負担がかかっており、この動作を制御している足の筋肉や靭帯、骨の周囲には非常に負担がかかっている事が常日頃から繰り返されているわけです。

特に筋肉は筋連結といって周囲の筋肉と部分的につながっています。

中でも足の筋肉と腰の筋肉は密接に繋がっており、足の疲労で筋肉が硬くなると足の筋肉は硬くなり動きが悪くなるので、体を動かしたときに固まっている足に向かって腰が引っ張られるという状態が生じてしまいます。

足の筋肉や周囲の組織に繋がっている腰が引っ張られて腰痛が生じます。

 

これが腰痛の事実でいわゆる足から起こる腰痛の正体という事になります。

 

基本的に引っ張られる事で症状が出ますが、特に腰部はその他の周りに引っ張られやすい部位になっているので腰痛患者さんってものすごく多いんです!

筋肉・筋膜は明確に繋がっている

次に足が腰を引っ張ってしまう事は理解出来たのではないかと思うので、どこが一体引っ張っているのかを理解するうえで簡単な「繋がり」を知っておくといいです。

 

全身の筋肉・筋膜はつながっていますが、特に腰痛に関係する筋肉・筋膜のつながりは2パターンあります。

 

腰痛の原因になる筋・筋膜のつながり
・ラテラルライン(LL)

・ディープフロントライン(DFL)

この2つのつながりは、腰痛の原因になり易い2パターンのつながりになります。

 

ラテラルラインは、体の外側の繋がりを示しています。

足の筋肉でいうと、大殿筋→大腿筋膜張筋→腸脛靭帯→前脛骨筋・腓骨筋がラテラルラインになります。

おしりや太もも、すねの筋肉で足の筋肉になり、このライン上が硬くなることで腰痛に発展します。大殿筋などのお尻の筋肉が硬くなることで起こる腰痛はこちらの記事を詳細はこちらの記事をご覧ください。

腰じゃない?!10年以上の腰痛は【おしりが原因】である事が多い件について

もう一つはディープフロントラインと呼ばれる繋がりです。

体の深部のつながりでインナーマッスルの繋がりともいえます。

足の筋肉で言うと大腰筋・腸骨筋→内転筋→膝窩筋→後脛骨筋がディープフロントライン上に位置します。お腹や内もも、ふくらはぎの筋肉で同様に疲労で硬くなると腰痛を引き起こします。

他にも、腰痛に関わるラインはありますが、特にこの2パターンのつながりが腰痛に関連している事が多いという事です。

 

【反論】すべての腰痛が足が原因なわけではないでしょ?

確かに足の疲労が原因になる事は多いのですが、すべての腰痛の原因が足の疲労から来ているわけではありません。

 

一般的には想像もつかないような場所から腰痛が生じる事があるからです。

実際に【首が原因】の腰痛や【手が原因】の腰痛ももちろんあるからです。

 

全身の様々な所が、腰痛の原因になりうるのでそういう点では、足だけが原因になると決めつけてしまうのもまた視野が狭くなり、考え方も狭めてしまうのであまりよくありません。

必ずしも足だけが原因ではないという考え方の柔軟性は持っておきたいところです。

 

それでも足の影響は大きい

やはり、それでも足の影響の方が大きいのでまず腰痛で原因が分からない場合、真っ先に足の状態を疑う事をお勧めします。

もちろん個別に体を評価して本当にどこが悪いのか見極める必要がありますが、大前提として足を無視しているにもかかわらず、原因が分からないというのはやめましょう!!

それだけ自然と足には負担はかかっているのです。支えになってくれる自分の両足には感謝した方が良いですね。(笑)



 

足に疲労が蓄積するってどういう状態?

そもそも足の疲労している状態ってどんな状態ですか?何でそんなに疲労してるんですか?っていう質問を頂くことがあるので、そのあたりについて解説を入れます。

普通の生活してても足に疲労が蓄積しているよ

「私は、足が疲れるほど何にもやっていないつもりなんですけど・・・。」って、患者さんからよくこんな言葉を耳にします。

 

患者さんからすると特別何も負担がかかるようなことはしていないつもりでも、普通に生活している中で自分でも気が付かないうちに負担がかかっている事実があるんです。

 

負担をかけているつもりがある人なんてほとんどいません。

 

歩くのももちろんそうだし、座っているだけだって足には負担がかかるものです。

 

なので特に何か普段と違う事をするから足が疲労するわけではなくて、あなたの日常生活そのものが足への疲労となっている事を理解しておくと良いです。

 

仕事の影響は大きい

生活の中で足の疲労に関係性が強いのは、毎日の【仕事】です。仕事でかかる疲労には2種類の疲労があります。

 

あなたが毎日している仕事は①肉体的疲労精神的疲労の両方を兼ね備えています。

 

毎日同じような姿勢や動作の繰り返しになることから体への負担に直結しやすいです。

 

また、集団の中である一定の緊張感の中で作業していたり、お客さん相手にしている仕事では精神状態も足を含めた体の疲労の蓄積を引き起こしています。

 

立っていたり、動いている仕事であれば足への疲労はだれにでも想像ができるのですが、座って行うようなデスクワーク系の仕事の場合、座っているのに何で足が疲労するの?と考えてしまう人が多くいます。

しかし、座っている時も実はお尻が座面にずっとついていることによって足には負担が非常にかかっています。

 

なんとなくそのあたりの関係が繋がらない人がいますので、そのように理解してもらえると良いです。

 

足に疲労があるからと言われても

でも正直、足に疲労がかかるからといわれても仕方なくないですか?って思ってしまいますよね。

 

確かに足の疲労を四六時中、意識している人なんていないと思います。

 

でも基本的には、足には常に負担がかかり疲労している事を知らない訳なので、まず負担がかかっている事実を知る事が重要だと思います。

 

生活していれば疲労するのは仕方ないことなのですが、日々疲労している事を知っていれば定期的に自分でケアする事だって可能ですよね。

 

この疲労に事前に気がつかない人は、疲労がピークに達して、腰が痛くなったときに始めて「あれ、体のどこかがおかしいかな?」と気がつくのです。

 

そうなる前にそろそろ、ケアでもしておこうかと思えるだけで【OK】なのです。



 

腰痛を解消するための足の疲労をとる方法

 

ここまでの内容で腰痛を解消するには足の疲労をとる必要があることは理解出来たかと思います。

 

では次に足をどのようにケアしていけば良いのかその方法をご紹介して行こうと思います。

 

大部分の疲労はやはり筋肉に蓄積します。

筋肉がほぐれることで足の疲労は解消されていきますのでケアの方法というのは【筋肉を柔らかくほぐすための方法】という風に理解してもらえると良いです。

 

足の疲労はその日のうちに

方法の前にこんなマインドが必要なので簡単にお伝えしていきます。

 

疲労は基本的には蓄積されていきますので、たとえ一時的に疲労しても蓄積されないようにすればいいわけなのです。

蓄積しないようにするには、足の疲労を1日の終わりには必ず取り除いておくことです。

その日の疲労はその日のうちになくしてしまえば、蓄積しなくなるので問題無いわけです。

疲労を取り除かないまま寝てしまったりすると翌日に蓄積していきやがて、強い腰痛を引き越すのです。

1日の終わりに、特に寝る前に実践する事がおすすめで、以下の方法でケアをしていくと翌日も疲労感はなく毎日毎的に過ごせるというわけです。

 

1日終わりに足の疲労をとる方法

 

最後に足の疲労をとる方法をいくつかご紹介していきたいと思います。

ぜひ、実践してみて下さい!!

①足を温める

日々の負担で筋肉が硬くなっているのをほぐすためには、温める事が非常に有効です。

この足を温めることは血流の改善や筋肉の弛緩させる作用があります。

特に疲労が蓄積しやすいふくらはぎももの前面は持続的に温めてあげると良いです。

温め方は自由ですが、温湿布や、半身浴(入浴)などでも良いですね。

筋肉がコリ固まっていると血行が悪くなり、余計筋肉が固まってしまいますので持続的に温める事をおすすめします。

 

②ゆっくりストレッチ

ストレッチもケアをする方法としては定番なのかなと思います。

でも疲労をとるために実際かなり効果があるのでストレッチはおすすめです。

筋肉が硬くなっているときは筋肉が縮んでいるのでしっかりと伸ばしてあげると疲労が解消されていきます。

おすすめストレッチはハムストリングス大腿四頭筋のストレッチです。

足の大きな筋肉をじっくりとゆーっくりと伸ばしていくことで腰痛解消効果が非常に高いです。
ストレッチについてはこちらも参考にしてみて下さい。

自分でストレッチをやれば腰痛が改善できますか? そんな疑問解決します!

 

③道具を使ったセルフマッサージ

マッサージも定番中の定番、マッサージをするにもどこの筋肉をマッサージするのかが非常に重要!

でも自分の手でマッサージするのは至難の業だし、慣れていないと今度は手が疲れてしまいます。

いわゆる普通のマッサージでは、疲労がとりきれない為インナーマッスルマッサージをおすすめします。

深いところまで手が届かないのでグリッドフォームローラーや専用ボールなどの筋・筋膜リリースを目的とした道具を使ったセルフマッサージがおすすめです。

グリッドフォームローラーを使っている方は以下の記事も参考にしてみて下さい。

グリッドフォームローラーの効果を上げる7つのポイントを解説します!!

 

④足を心臓より高く上げる

足を心臓の位置より高く上げるのも非常に疲労がとれる方法の一つです。

 

※注意点として自分の力でずっと足を持ち上げているのは大変なので、足を壁でも何かの台にでも乗せて上げるといいです。

 

疲労したふくらはぎの筋肉などは硬くなるとポンプ機能が低下し、血流が悪くなるので、血液が足の先の方にうっ滞し足がむくんだり、足が青紫色に変わったりする事があります。

ポンプ機能をカバーする為に少し足を上げてあげると足が軽―くなってきます。

 

⑤締めつけからの解放

衣服や靴下などの締め付けから足を解放してあげて下さい。

 

圧迫は筋肉の緊張感を高め、硬くしてしまいます。寝る前には靴下やきついズボンなどは履かずに足を全てのストレスから解放してあげて下さい。

 

⑥深呼吸

深呼吸はかなり効果が高いリラックス方法の一つです。

1日に3分程度集中して深呼吸をする習慣を付けてみて下さい。

足の疲労と言うよりは全身の筋肉をリラックスさせ疲労を解消する効果があります。

深呼吸は結構めんどくさいといってやらない人が多いです、しっかりやれば効果が非常に高いですし、だれでも簡単にできるので深呼吸もかなりおすすめです。

 

時間がないからはいいわけ

ご紹介したケア方法はどれも実践しないとやはり全く意味がありません。

 

一番多い「いいわけ」は、時間がないからやりたくても出来ませんという人です。

 

時間はないと嘆くものではなく時間は自分自身で作る事が出来るのです。

自分で意識して時間を作っていないから時間がないわけなので、頑張って時間を作って下さい。

 

腰痛で日々悩んでいるにもかかわらず、そんな人に限って時間がないからやっている暇がありませんっていう人がかなり多いです。

 

だから改善していかないわけなんですね。

 

前述したようにその日の疲労はその日のうちにを合い言葉に、自分で時間をしっかりと作って、ご紹介したケアの方法を実践してみて下さい。



腰痛は足の疲労が原因 まとめ

 

・足への疲労の蓄積で足の筋肉が硬くなると腰を引っ張ってしまうので腰痛の原因になります。

・普通に生活していても常に足には負担がかかっていて疲労に繋がります。

・疲労が蓄積しないように疲労はその日のうちに解消して行く良いです。

 

今回は足の疲労が腰痛に関係しているということをまずは知ってもらい、ケアをする事で腰痛を改善したり、予防が出来るということを理解してもらえたらうれしく思います。

 

この記事が少しでも腰痛が改善しなくて悩んでいる方の参考になれば幸いです。

おすすめ