今日はこんな疑問に答えていきます。
この記事を書いている整体師ニャンちゅうは元理学療法士で今は現役の腰痛専門の整体師として活動しており、開業初月から6年目(2022年)まで毎月200回以上の施術を継続。累計3万人以上の腰痛患者さんを施術してきました。
- 腰痛の原因は運動不足?
- 腰痛を改善するための有効的な運動不足解消法は?
腰痛の原因は日頃の運動不足かもしれないと感じている方も多いはず。
今日は腰痛と運動不足との関係を分かりやすく解説していきます。
ぜひ運動不足による腰痛で悩んでいる方は最後までご覧ください。
それでは解説していきます。
腰痛の原因が運動不足と言われる理由
運動不足は腰痛になるというイメージをただ漠然と持っている人が多いんです(゚_゚)。
しかし、運動不足は本当に腰痛の原因になるのでしょうか?
その理由は、はっきりとしない人がほとんどだと思います。ただ何となく周りから聞いたことあるとか、まぁ確かにそんな気がするくらいの感じかもしれません。もしかしたら病院で「運動不足ですね」とか言われたこともあるなんて人が周りにいるのかもしれませんね。
この話の結論をまずはお伝えすると運動不足で腰痛になるというのは間違っている。
ということです。
その理由は運動不足でも腰痛になっていない人もたくさんいるからイコールではないです。
逆に運動をしすぎていて腰を痛めてしまっている人もかなり多いです。
そもそも運動不足とはどのような状態のことを言うのでしょうか?
一般的には、
● 家でテレビばかり見ている
● 体操などをしていない
● スポーツをしていない
● 家でダラダラしている
● インドア派で一日中家にいる
上記のようなところでしょうか?
一般的にはあまり普段から歩かないような生活の事を「運動不足」という言葉を使って表現しているみたいなところはあると思います。
よく歩いている人でも腰痛になってしまう人もたくさんいるので、一概に運動をすれば腰痛を防げるかといわれるとそうではないということをこの記事の結論としておきます。
腰痛をひき起こす2つのパターン
体を動かす、動かさないという観点で見ると腰痛は主に2つのパターンから生じています。
② 動かなすぎ(体を動かさずに同じ姿勢でいる)で生じる腰痛
①の動きすぎでおきる腰痛は主に体を動かすことで筋肉を頻繁に使い負担がかかってしまった結果おきる腰痛です。
この時たくさん動いている動きすぎの状態であれば筋肉に負担がかかるというのはイメージしやすいですが、一方で動かなくても体に負担がかかるの?と思っている方も多いです。
ですが、同じ姿勢を保っているだけで人間の筋肉は収縮しており使っている状態になっているのです。①の動きすぎ、②の動かなすぎのどちらも筋肉に対して負担をかけてしまうので筋肉が硬くなり腰痛の原因になってしまうのです。
ではどうすればいいのか?
結論を言えば最も体にとってよいのは適度に動いているという状態です。
動きすぎてもいないし、動かなすぎでもない程よく動いている状態です。
適度とかほどよくって言われても抽象的すぎてよく分からない・・・。なんて人も多いと思います。
深く考えすぎずに定期的な運動をすればいいのであって極端に運動する必要はないということです。
運動不足の腰痛では体で何が起きている?
動かなすぎの腰痛、いわゆる運動不足による腰痛をもう少し掘り下げてみましょう!
運動不足によって以下のようなことがおきます。
● 筋肉および筋膜の滑走障害
● インナーマッスルへの負担
上記のような原因が挙げられます。
例えば猫背の姿勢でパソコンに向かっている時間が長くなると、まっすぐ座っていられず無意識にゆがんだ姿勢になってしまっていることがありますよね?
長期間にわたりその状態が続けば、背骨や骨盤のゆがみが生じてしまうので腰痛の原因になるというわけです。
また体を動かさないと筋肉や筋膜も固まってしまいます。同じところに負荷がかかり続ければやがて炎症などをひき起こし、腰痛の原因となるわけです。
さらに姿勢を固定していると疲労してくるのがインナーマッスルです。
インナーマッスルとは体を「固定」するときに使う筋肉です。あまり動かずに同じ姿勢ばかり取っていると固定を担っているインナーマッスルに負担をかけすぎてしまい、腰痛の原因になります。
あなたがもし運動不足の腰痛タイプなのであれば、体を少しづつ動かすようにするとインナーマッスルへの負荷が軽減し少しずつ腰痛が改善できる可能性は非常に高いです。
運動不足による腰痛への対処方法
運動不足でおきた腰痛に対して行う治療としていわゆるリハビリや薬、湿布などの対処法が一般的なところです。
ですが上記のような対症療法的な治療法はあくまでも一時しのぎでしかなく、運動不足を解消するものではないということを理解した上で行うべきなのです。
本質的には、同じ姿勢を長時間とらないように気をつけることがとても大切です。
具体的には連続1時間が目安です。
1時間以上は継続した作業にならないように、時間を見ながら姿勢を変えて休憩したり動くことをしてみて下さい。
と理解してもらえるとよいです。
じゃあ、同じ姿勢をとり続けないために少し歩いてみるかとか自転車に乗ってみるかという話になるのです。
【おすすめ】腰痛を改善するための4つの運動不足解消法
腰痛に限らず運動不足はあまり健康とは言えません。
運動不足は必ずしも腰痛の原因ではないとお伝えしましたが腰痛に与える影響がゼロでないことも確かです。
運動不足を解消するために簡単な運動を少しずつ実践していくと良いです。
ポイントは
・嫌にならない程度の運動から始めること
・物足りないくらいの運動でやめること
・目的を持って楽しくやること
・すぐに体の変化を求めすぎないこと
運動としては以下の4つがおすすめです。
・ウォーキング(歩く)
・水泳
・サイクリング
誰でも簡単にできて毎日続く運動を選択することが何より重要なのです。
歩くだけだと飽きてしまうという方は4つの運動全てをローテーションで実践するのもありです。
まずは買い物に自転車で行くみたいな始め方もありです。
自転車も多くの方が乗れると思うのでおすすめです。
歩けばいいという訳ではない!
最後に運動不足による腰痛を解消するために、「歩きなさい」と指導を受けている方も多いと思います。
しかし、これは過度に歩きすぎてしまうと完全に逆効果であるということは覚えておくべきです。
要は歩きすぎることによって腰痛が悪化してしまうことがあるという訳です。
よくまじめに毎日1万歩以上歩いているなんていう方がいます。
これはかえって体に負担をかけてしまうために、全身の筋肉に負担がかかり腰痛を引き起こす原因になってしまいます。
多くの方が毎日これだけ歩いているんだから腰痛にはならないと間違った認識をしてしまっているケースは少なくはありません。
歩くと言ってもたくさん歩けばいいという訳ではなく、適切な歩く距離や時間、歩くスピード、歩き方を意識していないで、ただ歩いているという状態はその効果が出ずらいのがリアルな所です。
くれぐれも頑張って歩きすぎて腰痛を悪化させないように気をつけていただきたいものです。
ぜひ頑張って歩いているという方も自分の歩く習慣を一度見直して見て下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
運動不足と腰痛をただなんとなく結びつけてしまうというのは、ちょっと違います。
運動をしていれば腰痛が生じないという訳ではないので、そのあたりの認識はあなた自身が正確に理解しておく必要があります。
意識的に体を動かすことは重要ですが、運動のしすぎにも注意が必要です。
適度な運動をこころがけてあなたの生活を健康でよりよいものにするための手段の1つでしかないということを理解しておいて下さい。
適切な運動を行えるようになればきっと腰痛もよくなるはずです。
ぜひ参考にしてみて下さい。
今日はここまでです。ではまたニャ~!=^_^=
私は運動不足の自覚があるので気になります。
また腰痛を改善するための運動不足を解消する方法があれば教えて下さい。