こんにちは、元理学療法士で今は現役整体師のニャンちゅうです!=^_^=
昔は頑張って筋トレをしていましたが、今はほとんどやらなくなりましたね・・・
いきなりなんの話やねん!笑
というわけで、
今回は【腰痛を悪化させている!? 腹筋を鍛えるのをオススメしない3つの理由】というテーマで腰痛と腹筋に関するお話しです。
中でも多くの人が一度は耳にしたことがあるの「腹筋を鍛えると腰痛が改善するってホント!?」という事について切り込んでいこうかな・・・と思います。
実は、腰痛の際によかれと思い腹筋をしてしまうことで悪化しているケースが多く存在しますので、今回は現役整体師のニャンちゅうが腰痛と腹筋について腰痛でお悩みのあなたのために深堀りしていきたいと思います。

☑腰痛の原因は腹筋が弱いからだと思っている
☑腰痛=腹筋のイメージが強い
☑腰痛を改善するために筋トレをしている
☑腹筋をして腰痛が悪化したことがある
【記事の信頼性】
この記事を書いている私は現役の整体師(3年目)で元理学療法士(8年)でもあります。
今まで合計2万人以上の患者さんの体を見てきた実際のリアルな現状と、経験から考える体のお悩み解消法をこのブログを通して発信しています。
現在は、腰痛・ひざ痛専門整体院を経営しどこに行っても改善しない痛み・違和感・不調を訴える患者さんを中心に体全体のお悩みをトータルで解消させる施術で、予約は常に9割を超え、月の施術回数は毎月250回を超えています。改善後もケア目的で多くの方が通院しており、再発もほとんどなく2年以上経過という人も多いです。
そんな現役整体師のニャンちゅうがあなたの体や心のお悩みを解決していきます。
実際の施術に興味があるという方はこちらの公式HPもご覧ください。→整体院葉音~Hanon~公式ホームページ
もしかしたらあなたの腰痛を悪化させているのは「腹筋運動(腹筋の筋トレ)」かもしれません。
この記事を読んで腰痛と筋トレの関係性と腹筋の効果について知る機会にしてみて下さい。
筋トレと腰痛に関しては以前公開したこちらの記事も参考にして下さい。
腰痛は腹筋を鍛えれば改善するという噂はホント?

この記事を見て頂いている腰痛患者さんの中には腹筋を鍛えば腰痛は改善すると思っている人も多いのではないでしょうか?
当院に来ている実際の腰痛患者さんは上記のように思っている人が非常に多いです。
でも冷静に考えてみて下さいね。
あなたは腹筋を鍛えていれば本当に腰痛にはならないと思いますか?
実際に腹筋を鍛えていても腰痛で悩んでいる人っていますよね!!
例えば腹筋が割れているスポーツ選手は腰痛になりませんか?
むきむきなボディビルダーは腰痛になりませんか?
そんなことありませんよね。笑
多くの人が思っている一般的な腰痛と腹筋のイメージは以下の通りです。
本当によく患者さんから聞くことがあるんですが、これ実は間違っています。このような考え方をしていたのはひと昔前の話ですね。
改善するどころか腰痛を悪化させているケースが非常に多いのでこの記事ではこんなお話をして行こうと思うんですが・・・。
最近では、腹筋が強い=腰痛が起きないという昔から言われているイメージみたいなものは少しずつ言われなくなっているにも関わらず、
現実はいまだに腰痛の患者さんに対して腹筋運動などの筋トレを処方しているケースを良く見かけますし、指導されていることも多くあるようで、それもあってか多くの人が腰痛を改善するには腹筋を鍛える事が必要だと勘違いしているのです。
個人的にはなんとな~く聞いたことがあるような腰痛=腹筋というイメージが定着しているという事は非常に怖いものだと感じています。

先に結論を言ってしまうと、腹筋があれば腰痛にならないはウソだと言うことが私の結論です。
それでは次に以下で腹筋を行う事で腰痛が悪化するという理由について3つほど解説していきたいと思います。
腰痛の人が腹筋を鍛えるのをオススメしない3つの理由とは?

そもそも腰痛に対して腹筋不用説をお話しする前に一体どういう人がもしくは体がどういう状態になると腰痛をきたしてしまうのかをしっかりと考えなければいけません。
例外はありますが多くの場合、筋肉や骨の問題で腰痛になっている非特異性腰痛の患者さんが全体の85%をしめるのですが。
・関節が正常通りに動かない
・筋肉が常に収縮し疲労している
・関節がずれている
・腰が引っ張られている
簡潔にまとめると体が上記のような状態に陥ると腰痛をきたす可能性が高くなります。
以上の事をふまえた上で腹筋を鍛えることをオススメしない理由を解説していきます。
腰痛の時に腹筋を鍛えることをオススメしない3つの理由は以下の通り

理由②:腹筋は筋肉を収縮させるから腰痛を悪化させる
理由③:そもそも腹筋の方法が間違えているから腰痛になる
これだけでは分からないと思うので理由①~③を以下で深堀りしていきます。
理由①:腹筋以外の筋肉も働いてしまうので腰痛になる
いわゆる腹筋運動と言われる筋トレにはいくつものさまざまな方法が存在するのですが、それぞれの腹筋運動で共通する事は腹筋(腹直筋)以外の筋肉も必ず働いてしまっているという事なのです。
基本的には人間の体は様々な組織(筋肉、骨、皮膚など)の連動によって動いていますので、なかなか腹筋(正式には腹直筋)を単体で鍛えるという事はできず、もれなく周りの筋肉や連結のある筋肉が必ず作用してしまいます。
実はこのような連動した筋肉の収縮は通常の体の働きであり、皆さんの体が正しく働いている証拠なんですが・・・。
腰痛を治そうとして取り組んでいた腹筋運動のつもりが腹筋以外の全身の色々な筋肉までも収縮を起こしてしまうわけなのでそれが筋肉を硬くしてしまう結果となってしまい腰痛が悪化する事につながるのです。
これは腹筋の方法が間違えていればなおさらです。
多くの場合、腰痛になってから腹筋をしようとするのが普通ですよね。
しかし腰痛で悩んでいる人が腹筋をやる場合には、すでに全身の色々な筋肉が硬くなっており、腹筋運動をすることでより全身の筋肉の緊張感を助長させてしまっている可能性が高いという事なのです。
具体的に特に腹筋運動をすることで収縮が入ってしまう代表的な筋肉と言えば、腸腰筋(大腰筋と腸骨筋)です。
大腰筋はお腹の中でも腹筋よりも深い所に位置し体幹を屈曲(前に倒す)や股関節の屈曲(曲げる)などの作用があるため、いわゆる腹筋運動をすると同時に働いてしまいます。いわゆる腹筋の動きですね。
通常、筋肉系の問題で腰痛が起きているケースでは大腰筋が短縮して腰痛になっている人はかなり多くの割合でいますので腹筋をすることによって大腰筋も収縮させてしまい気が付かないうちに腰痛を悪化させているケースは非常に多いのです。
他には腹筋で体を起こす際に、首の筋肉である斜角筋や太ももの前の筋肉である大腿四頭筋なども腹筋時には働きやすく腰痛の原因になりやすいのです。
頑張って取り組んでいた腹筋運動が実は腰痛を悪化させていたという事はよくある話なのですが、問題なのは一般的には多くの場合、腹筋運動が腰痛を悪化させているイメージがないことが問題なのです。

良い姿勢は腹筋があれば保てるというものではありませんのでこのあたりのすでに定着しているイメージにも注意が必要ですね!
理由②:腹筋は筋肉を収縮させるから腰痛を悪化させる
腰痛で悩む皆さんは筋肉には2つの動きしかないのはご存知でしょうか?
筋肉には以下のような動きしかありません。
2.伸びる
実はこの2つの動きしかないのですが多くの場合、腰痛を引き起こしているのは筋肉のこの2つの動きが正常に働いていない場合です。
スムーズな筋肉の伸び縮みができていないということです!
縮んでいるだけでも駄目だし、伸びっぱなしでも腰痛が生じてしまいます。
どちらかというとほとんどの場合、使いすぎもしくは使わなすぎで筋肉が縮みすぎて体の動きに合せて上手く伸びない事で筋肉が無理矢理引っ張られてしまうことが腰痛の原因になっています。
ではまたまたよ~く考えて下さいね。
筋肉が縮まって固まる事で腰痛が出ているにも関わらず、筋トレ(腹筋)をしてさらに筋肉を縮めるんですか?
これだと誰でも分かると思うんですけどシンプルに悪化しませんか?
腰痛を治そうと思ってやっていた腹筋はあなたの筋肉をさらに縮めている事に早く気が付いた方がいいですよ。ということです。
2つ目の腹筋をおすすめしない理由は、腹筋などの筋トレは筋肉を縮めているからです。
理由③:そもそも腹筋の方法が間違えているから腰痛になる
悪化する理由にはそもそも腹筋自体のやり方が間違えているケースが非常に多いです。
多くの方に腹筋ってどうやっていますかと実演してもらうと腰を痛めるような方法で腹筋運動をしているという現状があります。以下の方法です。
2.足を挙げる系の腹筋運動
「えっ!?!?俺だ!!!↓↓」
と思った人も多いはず。
一般的に言われている腹筋運動はどれも腰椎や全身の筋肉に負荷がかかりすぎてしまい腰が痛い時に行えば腰痛を悪化させる原因になるのです。
もしやるのであれば体幹の運動が伴わないような腹筋運動を選択するといいと思います。もしやるのであればという話ですが・・・。
例えば腹式呼吸やシックスパッドのような道具を使っても良いかもしれませんね。
どうしても腹筋をしたいという人のために以下で少しだけ紹介しておきますね。
スポーツショップなどの販売店などで実物を見てからネットで購入もありだと思います。
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そもそものお話が腰痛があるのに腹筋をやること辛いことだしナンセンスなのですが、実際にできたとしても腰が痛くて上手くできずフォームが崩れたりする事が予測できるのは想像の範囲なんですよね。
腹筋などの筋トレは行うタイミングや方法、適切な目的をもってやらないと体にとってマイナスな方向に働くことがごく普通にあるという事なのです。

腰痛がなければ腹筋はやってもいいのか? その答えはYES!
では一体どんな人が腹筋などの筋トレをやってもいいのかというところです。
何回も言いますが、腰痛=腹筋ではないので私個人的には腰痛に対して腹筋を含めたその他筋トレは基本的にはおすすめしません。
ですが筋トレをもしやるのであればというお話しをすると、基本的には腰痛がない人が予防という観点で必要最低限レベルの筋トレをするという程度です。
この時、大切なのはあくまでも、”腰痛がない人がやるべき”だという事なのです。
あくまでもというお話しなので基本的には腰痛だけに限らず痛みを軽減・消失させることが目的の場合、筋トレという選択肢は適切ではないという事がこの記事での結論です。
では最後に腰痛になってしまったら一体どうしたら良いのでしょうか?
以下で解説しています。
腰痛患者さんは腹筋よりも体操やストレッチがオススメな件

しっかりと腰痛の仕組み、傾向など体の事を理解したうえで腰痛対策をしようと考えればおのずと正しい方法が選択できるようになります。
腰痛患者さんは筋トレを選ぶことがなくなるのはあたりまえとなっていき、今まで筋トレで悪化していた人でも筋トレをやめれば改善される人が必ず増えてくるはずです。
腰痛の場合は、体操やストレッチ、体の筋肉を中心にほぐすことに目を向けられるといいですね。
筋肉を固める運動ではなく、筋肉を柔らかくしてあげるような方法を選ぶと腰痛の改善に繋がります。
上記の記事も参考にしながら筋肉を緩めたり、伸ばすことをオススメします!
もちろんあなたの腰痛を起こしている原因に対してやるべきなので、そのあたりは注意が必要ですよ!

腹筋を上手く使える人が腰痛にならない件

プロのスポーツ選手でもそうですが、なんでも筋肉があればいいというものでもありません。
その競技や場面に合わせて適切に上手く筋肉が使えなければ意味がないのです。
一般的な所に話を置き換えると確かに老化に合わせて少しずつ筋力も低下傾向になりますが、概ね普通の生活が遅れているのであれば、姿勢が維持できない程の極端な筋力低下が起きているとは思えません。
筋力がないというよりも筋肉が硬くなることで上手く使えなくなっているだけなのです。
全身の筋肉は、硬くしすぎてしまえば柔軟性がなくなり上手く使えなくなってしまうのです。
腹筋もそうですが筋肉が柔軟で上手く使える状態にしておくことが腰痛の予防や改善に繋がり、腰痛知らずの体を手に入れることができるのです。
腰痛と腹筋 まとめ

いかがだったでしょうか?
最初でも解説した通り、筋肉がついていれば腰痛にならないという事ではありません。
また腰痛を悪化させる可能性も高いです。
ここはしっかりと理解しておくべき所です。
それよりも日々の姿勢や動作を気を付けたり、日ごろから腹筋を含めた筋肉を中心に体を柔らかく保てるような体操やストレッチなどに目を向けるべきです。そうすればあなたの体は今からでも十分変わります。
筋トレは絶対に間違えていないと信じすぎてしまっている人は、ぜひこの機会に本当にあなたの今の筋トレが自分の体に悪影響を与えていないのか冷静になって考えてみてほしいと思います。
腰痛の正しい改善の仕方は他の記事でも紹介しています。
今回はこんなところで終わりたいと思います。
ではまたニャ~!!=^_^=