腰痛があるからといって安静にしない!動くのが改善への近道です。

腰痛

 

【腰痛で困っている人】

腰痛の時は、なるべく安静にしていた方が良いのかな

「動くとまた悪化しそうだし、じっとしているのが一番だよね」

「でも安静にしすぎて動けなくなっても困るしな~」

「実際どっちが正しいんだろうか

 

誰か私の疑問に答えて下さい。

 

こんな腰痛と安静の関係についてのお悩みにお答えしていきます。

☑ 本記事の内容

  • 腰痛の時は安静?それとも動いた方が良い?
  • 腰痛で安静が必要な場合とは?
  • 腰痛改善するための安静以外の方法とは?

 

腰痛の時に安静にした方が良いのか、反対に動いていた方が良いのか分からなくて困っている人に向けた記事の内容になっています。

スポンサーリンク

【本記事の信頼性】
この記事を書いている私は毎月250回以上施術を行っている整体師(元理学療法士)で、開業から3年目の現在も様々な腰痛で悩む患者さんを中心にどこに行っても治らないような患者さんだけを日々診させて頂いています。

これまで多くの腰痛患者さんと向き合い、9割以上の方が3か月以内に腰痛を感じることなく生活できるようになり再発せずに維持できているというお声を多く頂けるようになりました。

腰痛でお悩みの方は一度のぞいて見て下さい→整体院葉音~Hanon~公式ホームページ

実際に患者さんから頂いた質問を元に記事を作成していますので、最後までぜひご覧下さい。

では早速みていきましょう!!



 

腰痛の時は安静?それとも動いた方が良い?

腰痛の時にだれもが一度は聞いたことがある対処法。

 

それは【安静】という言葉。ついつい安静にして下さいと言われると理由が明確でもないのに現実から安静という言葉で逃げてしまう事がありますが、私は本当に安静で良いんだろうか、と自分に問いかけたことはないでしょうか?

 

まず一度、本当に腰痛を改善させたい方はぜひ自分にこのまま安静で良いんだろうかと問いかけてみてもらいたいと思います。

 

このお話の結論から先にお話すると、基本的には腰痛の時は動いていた方が良いという事です。

結論
         腰痛の際は安静にせず動いていた方が良い!!

 

安静にしているだけでは腰痛が改善していかない人が多いです。腰痛と安静の関係性をしっかりと考えてみましょう!

 

以下で詳しい解説をしていきます。

 

【安静】という言葉にだまされるな!

安静という言葉はいかにも良さそうな響きに聞こえますが、腰痛があるからと言って必ずしも安静が良いということはありません。

 

現在、腰痛患者さんの85%は非特異性腰痛という原因の分からないとされている腰痛であることをご存じでしょうか?

 

全体の85%が原因不明という数字をみれば分かると思いますが、残り15%は何らかの原因がはっきりしている腰痛ですからその原因に対処していけば良いのですが、安静という言葉の裏には、原因が分からないから対処法なしという意味も含まれているのではないかと思います。

          安静という言葉=原因が分からないから対処法なし

 

だから安静という方法しか選択肢がないという状況なのだと私個人は理解しています。

 

自分の腰痛は安静にしていればいつか改善すると思っている場合、あなたの腰痛は改善どころか停滞あるいは悪化という方向に向かっている可能性がありますので、【安静】という言葉の信頼性をもう一度考えてもらいたいと思います。

 

ずっと安静にしてるって逆に大変です!

腰痛には安静が一番だと考えている人は、本当に一日中安静にしていた事があるでしょうか?

 

よく「絶対安静」という言葉がありますが、この言葉は静かに寝ているという意味があります。

 

腰痛がひどいときに本当にずっと寝ている事が腰痛を改善する為に本当に最善の方法でしょうか?

 

 

これには個人差がもちろんあるかと思いますが、ずっと寝ているとか、同じ姿勢でいるというのは実は体にとって非常に辛いことだと考えています。

 

自分では体を休めているつもりでも、同じような姿勢になりやすく実は余計に負担がかかっている可能性が非常に高いのです。

 

なので、安静にしてるという言葉はイメージと実際ではギャップが生じているケースが多いのです。

 

本当の安静って結構ツラい事なので、腰痛があっても適度に動いていた方がいいということです。

 

安静にしすぎてもあとが大変になるだけ

安静にすると言ってもいつまで安静にし続けるつもりですかという事です。

 

少しでも動いていれば多少の筋肉は使う事になるのですが、安静にしすぎると1週間で約10~15%は筋力低下を起こすと言われています。

2週間にもなれば約1/4~1/3程度は筋力低下を起こす事が分かっています。

 

年齢によっても異なりますが、安静という状態はあなたの体に確実に筋力低下が生じさせるので結局体にとってはマイナスの影響が強く出ます。

 

腰痛がたとえ軽くなったとしても高齢になれば極端な筋力低下が原因で動けなくなるケースもあるのです。

 

じゃあ、どのくらい動けば良いのか?

やはり腰痛の場合は安静ではなく、適度に動いている事が必要です。

 

実際に患者さんと会話している中で、多いのが適度に動いた方が良いのは分かったけど、【適度】って一体どの程度のことを指すのか分からないということです。

【質問】
         適度に動くって一体どのくらいのことを指しますか?

 

私の中で定めている適度は、「生活する上で最低限の活動レベル」ということです。

 

例えば、主婦目線である程度やらなくてはいけない事ってありますよね。

掃除、洗濯、買い物、食事の支度などの、生活をする上で最低限必要な事ってありますよね。そのレベルまではやってもOKということを適度にという言葉の意味としてお伝えすることがあります。

では適度ではなくなってしまうことはどういう事か?

例として

適度でない例
・遠くに遊びに出かけてしまいたくさん歩いた。

・一日中習い事で家を空けている

・スポーツをやってしまっている。

・趣味のお裁縫を永遠とやっている

・庭の片付けや草むしりをしている

・押し入れの整理をずっとやっていた    などなど

 

ごく一部ですが、このような腰痛があるときについやってしまう事例は生活する上で最低限のレベル基準を上回っていると考えています。

動いていた方が、腰痛に対しては良いのですがそれも程度によるということです。

 

ここまでは、腰痛の場合基本的には動いていた方が良いという結論でお話をしましたが、先ほどもお伝えしたとおり、15%は原因がわかるものであり、これらに関しては安静が必要なケースもあるので、今度は15%の極めて安静が必要なケースお伝えしておきます。



腰痛で安静が必要な場合とは?

安静が必要な腰痛のキーワードは【急性期】です。

以下で解説していきます。

間違えないで!安静が必要な場合もあります!

散々、腰痛には安静ではなく動いていた方が良いというお話をしましたが、時には本当に安静が必要な場合があります。

 

多くの場合、自分の腰痛の状態が安静が必要なのか、動いていた方が良いのか判断がつかないので自己判断しがちで、理由もなく安静を選んでしまっているケースが多いのですがしっかりと安静が必要な条件を理解した上で安静をとっている場合には何の問題もなくむしろ正しい判断なのです。

 

判断基準となるキーワードが【急性期】です。

急性期というのは症状が出始めて2週間以内程度の状態をさします。※または【亜急性期:1ヶ月以内程度の状態】を含めます。

下記でその例をお伝えしています。

 

安静が必要なケースその1【骨折】

腰が痛くなるケースで一番多いのが【腰椎の圧迫骨折】です。

骨折は骨が折れているあるいは潰れている状態なのでもちろん急性期に当たります。

 

腰の部分の背骨が圧迫されてつぶれるので圧迫骨折と言いますが、かなりの確率で腰痛の原因になりやすく受傷直後は安静が必要な腰痛の代表的な一つです。

 

骨折の場合、腰痛の原因は明らかで物理的に骨が潰れているわけですから、受傷直後は逆になるべく動かさない方が良いわけです。ヘタにひねったり曲げたりするとずれて固まります。

 

腰椎圧迫骨折の場合、大きな特徴として腰痛はあるけれど結構普通に動けてしまうというのが特徴で、レントゲンなどの画像所見をとり判断しないと分からないので注意が必要です。

 

圧迫骨折の場合は、コルセットを巻きとりあえず一定の安静を保つ必要があります。

 

腰痛を引き起こす骨折には、骨盤骨折、股関節の骨折なども多い症例なので、圧迫骨折に限ったことではありません。

【注意】:受傷後何年か経っているなどの慢性的な圧迫骨折後の場合は安静にしない方が良いので注意が必要です。慢性か、急性かでこのあたりの判断は変わっていきます。

 

安静が必要なケースその2【炎症】

続いて、腰痛時に炎症が起きているケースです。

炎症の3大兆候である

  1. 腫脹:腫れている
  2. 熱感:熱を持っている
  3. 発赤:赤くなっている

が一つの参考所見になります。他にも痛み、機能障害などを合せて5大兆候と呼びます。このような所見が診られる場合は炎症が起きている可能性が高いのである程度の安静が必要になります。

 

いずれも全ての兆候がみられる訳ではないので、その他血液検査などと合せて専門機関で検査を行う必要性はあります。

 

これらの所見が診られる場合急性期、もしくは炎症期である可能性が高いため、安静や炎症が引くのを待つ必要があります。

 

大きくは骨折と炎症のいずれかの所見がある場合は安静を要する腰痛の代表格と言えますね。

 

一番安静にしてはいけないケース【ギックリ腰】

今度は逆に一番安静にしてはいけないケースをご紹介します。

 

一般的には最も安静にしておいた方が良いと言われがちな【ギックリ腰】です。

 

多くの場合、急性腰痛と言われたりもするので急性期的な扱いを受けるギックリ腰ですが、実はギックリ腰って慢性の腰痛でして、安静にしているよりも早めに対策をとっていく方が改善していきます。

 

ギックリ腰に関してはまた別の記事でご紹介する事にしますが、ギックリ腰に関しては安静にしてはいけない腰痛ですので、おすすめは整体や接骨院などで早めに診てもらうことをおすすめします。



自宅でできる!腰痛改善の為の安静以外の方法とは?

ご紹介した通り安静で改善する腰痛も確かにあるのですが、本当にごく一部の状態でのお話なので、圧倒的に多い原因不明の85%の人に安静以外の改善方法をお伝えしていこうと思います。

3つこれだけやってみて! 【筋肉を緩める】

非特異性腰痛のほとんどは原因が分からないと言われがちですが、筋肉が異常に硬くなり柔軟性を失うことで腰痛が出ている筋・筋膜性腰痛】という状態の方が非常に多くいます。

なのでこの固まった筋肉に対して対処していく事であなたの腰痛は改善していくと思っています。

 

筋肉の硬さが緩んで柔軟性が元通りになることで腰痛は改善していきますので、自分で出来る簡単な方法をお伝えしていこうと思います。

1.水分を多く摂る

全身の筋肉が硬いことが筋・筋膜性の腰痛の原因になることが多いのですが筋肉・筋膜が硬い人の特徴として水分が全然摂れていない人が多いです。

一日に500ml以下なんて人も多いですが、一日に摂る水分摂取量としてはかなり少ないです。

目安は一日2ℓ程度飲めると良いです。

いきなり2ℓはきついという人はまずは1ℓは最低でも飲むようにしてみて下さい。それだけで筋肉は柔らかくなります。

 

2.伸びをする

伸びをする事です。

朝起きた時によく伸びをしますよね。あんな感じで良いのでゆっくり伸びを行っていくことです。

ポイントは自分が気持ちが良い方向に向かって自由に手足を伸ばしていくことです。

ただ上に伸ばしたりするだけではなく色々な方向へ向かって手足を伸ばして見て下さい。

伸びをするのに難しいルールはなく本当に自由に伸びを行ってみて下さい。

しっかりとしたストレッチと違って結構だれでも出来ることだと思いますので「気持ちの良い方向に伸びをする」たったこれだけなのでぜひ挑戦してみて下さい。

 

3.マグネシウム・カルシウムを摂る

マグネシウムはカルシウムとセットで働き、筋肉を緩める効果を持っています。

現代の日本人はマグネシウム・カルシウムが体に不足している人が非常に多いです。

全身の筋肉の硬さは、栄養素などの内側からの要素も大きく影響する為、積極的にマグネシウム・カルシウムを摂取する事をおすすめします。

 

1~3を続けてみて下さい。だれでも出来る筋肉を緩める簡単な方法です。



まとめ

いかがでしたか?

腰痛=安静になっている人は非常に多いです。しかしその大部分の人は安静にしているのにもかかわらず改善していない人が多いです。

安静が正義だと正当化してしまい、ある意味半分諦めている人も実際にいます。

本記事に目を通して頂いたことで腰痛を改善するには安静ではなく、適度に動くことと、後半で紹介した筋肉への対処が必要な事が多いという気づきがあれば非常にうれしく思います。

 

安静にしている腰痛の患者さんが少なくなり、少しでも改善の方向に向かうことが本記事の目的です。少しでも何かの参考になればと思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。

おすすめ