今日はこんな疑問に答えていきます。
- 貧血の治し方
- 鉄分への正しい理解
上記のような、日頃の貧血でおきるめまいなどで悩んでいる女性の方がどのように自分の体と向き合っていけばよいのか参考になれば嬉しく思います。
では解説していきます。
女性に多い「鉄欠乏性貧血」とは?
めまいやふらつき動悸など体内の鉄が失われることによってヘモグロビンが作られずに酸素が運搬できず陥る貧血を「鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)」と呼びます。
鉄とはそもそもどんな栄養素に分類されるのかご存じでしょうか?
実は鉄って大きな分類でいうとミネラル成分の一つなんですがほとんどの人が知りません。
そもそもミネラルが分からない人が多いですね。
こちらの記事も参考にしてください。
この鉄分が失われることによって各臓器に酸素がいかなくなり正確に言えば供給量が不足することによってさまざまな症状を引き起こします。鉄は酸素を全身に運ぶ大切な役割を担っています。
めまいを始めとして頭痛、耳鳴り、動悸、息切れなど複数の症状をひきおこすのです。
ではなぜ鉄が不足してしまうのでしょうか?
理由は大きく分けて3つ
②鉄分はとりにくい栄養素
③消化器系の病気による吸収力の低下
上記の3つの理由がほとんどです。
①出血に関して言えば、やはり女性には大きく影響する「生理」です。
女性は定期的に子宮内膜がはがれて出血をひき起こします。
その際に、個人差はありますが鉄が体から定期的に排出されてしまうのです。
出血はすなわち鉄分を失うということになるわけです。
②一方で2つの目の鉄分は取りにくいという点で体から不足しがちになります。
要は鉄分という栄養素は、定期的に出ていくが、ほとんど入ってこないという状況が生まれやすいのです。これは偏食の方に多い傾向があります。
そのために慢性的な鉄不足を生じ、鉄欠乏性貧血という状態になってしまうのです。
具体的に鉄分を多く含む食材として、肉(主にレバー)、かつお、海藻類、大豆製品、魚介類などに含まれていますが若干食べにくい食べ物が多いように見えます。というかなんだか気軽に毎日食べられる感じではないですよね。
サプリやジュースなどで気軽に摂取できるので1つの選択肢ですね。
また不足する原因として無理なダイエットなども挙げられます。
③消化器系の病気などによる吸収力の低下
何らかの消化器系(胃や腸)の病気により、鉄分を摂取していても上手く吸収してくれないということが考えられます。
病気をお持ちの方は、消化器の機能自体を回復させることを優先する必要がありますね。
鉄分を取れば貧血は解決するのか?
こんなお話をすると鉄分さえとればいいんじゃん!と安易に考えてしまい鉄分だけを摂取しようとしてしまう人がいます。
こんな方はちょっと待ったです。
同時摂取の法則が重要です。
要は、鉄分というのは単体で摂取するよりも、他の栄養素と一緒に取ることによって体にうまく吸収されるということなのです。摂取しても体に吸収されなければただ食べるだけでは意味がないのです。
ここで特に重要なのが、ビタミンCと動物性タンパク質を同時に摂取することをおススメします。
関連記事:意外と知らないビタミンCを多く含む食べ物を紹介(別記事)
鉄分だけを大量摂取すると亜鉛とか銅といった他のミネラル成分の吸収を妨げてしまうということが生じ、ミネラルバランスが崩れてしまいます。
タンパク質や、銅、亜鉛などはこのミネラルバランスをとるためには重要な働きをします。
ちょっと小難しいお話になってしまいましたが、大切なことは鉄分だけを摂取しても上手く吸収できないと意味がないということです。
バランスを考えて同時に摂取することが鉄分を取るうえで大切なことなのです。
貧血を改善したいならヘム鉄の補給を意識しよう!
ここまでで鉄分だけを摂取しても吸収していかないと意味がないということをお伝えしました。
また女性の方であれば、生理などの影響で男性に比べて鉄分の排出が増加することは避けられないと思います。
ということは、やはり鉄分への正しい理解をしたうえで体に効率よく意識をして補給していく必要性があります。
鉄は自分の体の中で作り出せないため食べるしかないのです。
ここで押さえておきたいポイントはヘム鉄を十分にとることが重要です。
鉄は大きく分けるとヘム鉄と非ヘム鉄の2つに分かれます。
野菜や果物、海藻などでとれる鉄を非ヘム鉄、肉や魚でとれる鉄をヘム鉄と言います。
大きな違いは吸収率の違いです。ヘム鉄の方が吸収率が高く、非ヘム鉄の5倍以上になります。
ちなみに非ヘム鉄は吸収が悪く、胃腸障害をきたしやすいという特徴があります。
ヘム鉄を含む食べものは以下の通り
●赤身の肉
●しじみ
●あさり
●いわし
●カキ(貝類)
●めざし
貧血を改善したい場合、ヘム鉄の摂取を意識してみましょう!
【おまけ】鉄の吸収を妨げるタンニンとは?
鉄分を取る時に知っておくと得する情報をもう一つお伝えします。
皆さんは「タンニン」という成分を知っていますか?
実はこのタンニン、鉄分の吸収を妨げてしまう成分なのです。
タンニンとはポリフェノールの一種で有名なのはワインなどの苦みや色に関係していると言われています。簡単に言えばワインの渋みの主成分という理解でいいかもしれません。
実はコーヒーや緑茶にもこのタンニンが多く含まれています。
ということは、せっかく鉄分を意識してとっても、タンニンが含まれている飲み物を摂取してしまうと体への吸収が妨げられてしまうということなのです。
吸収を促すビタミンCやタンパク質は同時に摂ったほうがいいですが、タンニンは避けることをおススメします。
貧血 まとめ
女性の方に多い貧血は生理などが原因で起こる「鉄欠乏性貧血」という状態が多くを占めます。
鉄分が不足することによって酸素が体にうまくいきわたらなくなり、めまいや動機など色々な症状を引き起こします。
鉄分は体で作り出すことができないので食べ物から摂取する必要があります。
ビタミンCや動物性のタンパク質と一緒に鉄分を摂取するようにしてみて下さい。体にしっかりと吸収されるようになります。
鉄の中でも重要なのはヘム鉄です。赤みの肉や魚に主に多く含まれています。
鉄の成分もとりすぎには注意する必要がありますので適度な量を意識してみて下さい。
鉄分のお話も深堀していくと難しくなってしまうためこのあたりで終わりたいと思います。最後に鉄が効率よく取れるおすすめの商品ものせておきます。
鉄分おすすめジュース① 鉄分補給で元気な毎日【サジージュースSajiOne】
鉄分おすすめサプリ② 女子のおまもりサプリ「フェリチン鉄」
参考程度に確認してみて下さい。
今回はここまでになります。参考にしてみて下さい。
ではまたニャ~!!=^_^=
鉄分を取ったほうがいいのは分かっていますが、効率的に自分に合った摂取の仕方が分からないです。何かいい方法があれば教えてください。