糖尿病の合併症にはどんな症状があるんだろう?
体のことは素人だから全然分かりません。誰か糖尿病の合併症について素人の私にも分かるように分かりやすく教えてくれないかしら?
今日はこんな疑問に答えていきます。
整体師のニャンちゅうです=^_^=
☑本記事の内容
- 糖尿病の合併症をシメジとエノキで解説
- 糖尿病の合併症がもたらす未来とは?
糖尿病の合併症を理解することは、糖尿病患者さんにとってとても重要なことです。
どんな合併症があるのか? その合併症とはどんなものなのか?
糖尿病になるとこの先どうなってしまうのか?
糖尿病の合併症に関する気になるポイントをおばあちゃんにも分かるように解説します。
糖尿病の合併症は細いシメジから太いエノキへ
こんな疑問も出るだろうと下記で解説しておきました。(シンプルに)
合併症とはなんぞや?
①ある病気が原因で生じる別の病気 例)風邪がひどくなり肺炎になった。
②手術や検査が原因で生じる病気 例)手術中に神経を傷つけてしまい麻痺になった。
上記のように合併症という言葉の意味は2つあり、ともに合併症という言葉を使います。
糖尿病をもっと知りたい人は下記の記事で詳しく解説しています。
糖尿病の合併症に関しては①ある病気が原因で生じる別の病気という意味で理解するといいです。
ではまず糖尿病の合併症を分かりやすく覚えていきましょう。
【糖尿病の合併症の覚え方】
細いシメジから太いエノキへ
下記で詳しく解説しますね。
糖尿病の始まり「細いシメジ」って何?
糖尿病の合併症は大きく分けて3つあります。 頭文字をとってシメジと覚えましょう。
②眼症(メ)
③腎症(ジ)
詳しく解説していきます。
①神経症(シ)
【症状】
高血糖によって末梢の細い血管や神経が侵され手足の先に痛みやしびれ・感覚が鈍くなる、足がつるなどの症状が生じること。比較的、初期の頃におきる症状です。
【予後】
症状が進行すると壊疽(えそ)がおき最悪の場合、足を切断しなければいけない可能性が出てきます。
糖尿病でなくても足がしびれる原因はもちろんあります。
そのあたりは精査が必要です。
②眼症(メ)
【症状】
別名で網膜症と言ったりもします。目の網膜の細かい血管が侵されていく病気です。血管がつまったり、出血、こぶができたりすることで視力の低下、視界がかすむなどの症状を感じます。
初期では気が付きにくく、症状を感じたときには病気が進行している場合が多い。
【予後】
症状が進行すると最終的には失明する可能性が出てきます。
③腎症(ジ)
【症状】
腎臓には血液をろ過(きれいに)して尿にする糸球体と呼ばれる細い血管が多くあります。
血管が傷つき機能が低下すると血液をろ過する機能が低下し老廃物が体にたまってしまいます。徐々に腎機能が低下して腎不全を起こします。
【予後】
症状が進行すると透析の可能性がでてきます。
上記の3つを理解する上で大切な事は糖尿病は血管の病気であるということ。
特に3つの合併症の共通点は細い血管が多くある場所が侵されているということを理解しておけばOKです。
ここで一度おさらいをしますね。
細い(細かい血管)が侵されると神経症(シ)、眼症(メ)、腎症(ジ)が生じる。
なので覚えるときは「細いシメジ」と覚えましょう。
ここからはもう少し糖尿病の合併症について踏み込んでいきましょう。
もう少しだけ頑張ってついてきて下さいね。
糖尿病の命に関わる合併症「太いエノキ」の正体は?
実は糖尿病には3大合併症以外の合併症もあります。
大きく分けると以下の通り。
②脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)(ノ)
③虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)(キ)
もう一度言いますが、糖尿病は全身の血管の病気です。
先ほどとは異なり今度は太い血管が侵されると上記のような合併症を引き起こします。
ここから解説する合併症はすぐにでも命に関わるような危険な合併症なので要チェック!
壊疽(エ)
足の末端から壊疽(えそ)がおこります。(神経症でも少し説明しましたが)
大きな血管が侵され血流が悪くなるということは栄養が行き届かない事を指します。
少しの傷や足にたこができたなど少しの傷などから治りが悪くなり感染などを引き起こし黒く腐敗してきてしまいます。壊死と言ったりもしますね。
【予後】放っておき壊疽が進行してしまうと壊死した部分の切断を余儀なくされることがあります。
脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)(ノ)
血管の病気の代表でもある脳卒中は糖尿病との関係性は強いです。
脳梗塞は第4の合併症と言われるほどで、脳の太い血管が侵されることで脳卒中を引き起こします。
【予後】
脳梗塞の種類や程度にもよりますが、麻痺や歩けなくなるなどの比較的体が不自由になる事が多い病気です。
糖尿病を改善しない限り再発する可能性も高いです。
虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)(キ)
虚血性心疾患とは狭心症や心筋梗塞など心臓の太い血管が動脈硬化などが原因で狭窄がおこり心臓に血液が流れないもしくは流れにくくなる病気です。
心筋梗塞患者さんのほとんどが糖尿病があるとも言われますね。
糖尿病が原因で心臓の血管が侵された場合、特に重症化したり、死亡率も高くなる傾向にあります。
【予後】
脳梗塞と同様で程度によります。糖尿病を改善しないと再発の可能性は高くなります。
血管の病気である糖尿病は、太い血管が侵されると命に関わる危険な合併症を引き起こすという事を理解しておいて下さい。
おさらいです。
太い血管が侵されると壊疽(エ)、脳卒中(ノ)、虚血性心疾患(キ)が生じる。
覚えるときは「太いエノキ」と覚えましょう。
ちょっと待って!! 糖尿病の合併症は他にもある?
ちょ、ちょっと待って下さい!糖尿病の合併症はまだ他にもあるんです!
☑歯周病
血管が侵されると歯周囲の修復を妨げたり細菌感染の抵抗力を低下させるということです。
最悪、大事な歯を失う可能性もありますね。
☑認知症
血管性認知症になりやすくなります。糖尿病は血管の病気でしたね。
アルツハイマー認知症も増えるという研究も発表されています。
☑感染症
特に今の時期はウイルス感染が怖いですよね。糖尿病や高血圧などの持病がある方は重傷化しやすいともされています。
CDC(米疾病対策センター)も発表していますね。
血管の病気だと言うことを理解しておくと、全身の色々な所に症状が出てもおかしくはないですよね。
糖尿病による合併症とはそういうものです。
糖尿病の合併症については、その病気の本質を理解することで解決できるはずですね。
糖尿病の合併症がもたらす近い未来とは? まとめ
いかがでしたか、多分ですがおばあちゃんでも分かるはずです。
とりあえず最後にもう一回ここでまとめますね。
【まとめ】
- 糖尿病の合併症は「細いシメジから太いエノキ」と覚える
- 糖尿病の合併症は血管の病気であることを理解する
- 糖尿病の本質が分かればその他の合併症も理解できる
糖尿病の合併症はどの合併症でもひどくなれば生活の自由を奪ってしまうようなものが多いです。
この記事では1人でも多くの方が糖尿病の合併症に対する理解を深めるきっかけになればと思い執筆しています。
糖尿病の未来はまず自分自身が病気の正体や本質を理解することでいくらでも変わるんだと思います。
本質が分かれば、対処法も必ず見えてきます。
少しでもこの記事がお役に立てれば嬉しく思います。
糖尿病に関しては他の記事もごらん下さい。
ではまたニャ~=^_^=