今日はこんな疑問に答えていきます。
整体師のニャンちゅうです。
☑本記事の内容
- 前屈ができない原因を解説
- 前屈ができるようになる方法を公開
この記事を書いている僕は、毎月200回以上の施術を行う現役の整体師(元理学療法士)です。業界に入り10年以上で3万人以上の患者さんの体を見てきました。
経営する整体院では日々、前屈ができない患者さんに対する指導を行っています。
この記事が読み終わる頃には前屈の概念が変わりあなたもすぐに前屈ができるようになります。
ぜひ「前屈がきつい・・・体が硬ぇ」と悩んでいる人は最後までご覧ください。
前屈ができない原因は? 【90%が間違える】
少し前に私が診ている患者さんとLINEでこんなやりとりをしたことがありました。
おそらく90%以上ほとんどの人が、上記のように思っています。要は前屈ができないと90%の人は背骨や腰に原因があると考えてしまってるんです。
実はこれがそもそもの大きな勘違い。
前屈ができない原因が分からない人はとにかく、前屈をしまくればいつか柔らかくなるだろうと思ってとにかく無理に前屈をしようとしています。
もちろんこれでは前屈ができるようにならないのであきらめてしまうパターンに陥りやすく、いつまでも前屈ができるようにはなりません。
そこでまず結論です。
ちなみに前屈についての知識をもっと深めたい人は、このあたりの本も読んでみるのもあり。
その理由を以下で解説していきます。
前屈ができない原因が腰じゃなくて股関節?
前屈ができない原因の一般的なイメージは以下の通り
・腰が硬い
・腰がそっている
・背骨がゆがんでいる
・腰が痛い
反り腰が気になる人はこちらの記事もオススメです。
上記のように腰や背骨が悪く、腰から体を曲げているイメージを持っている人がほとんどです。
ですが、実際に前屈を行ってみると分かるのですが、体を前に倒す前屈という動作はそもそも股関節を曲げることで体を前に倒すことができているってことなんです。
あなたもきっと冷静に考えれば股関節から曲がっている事に気がつけるはずなんです。
だけど勝手な固定概念みたいなもので前屈は腰から曲げているというイメージが強くなってしまっているんです。
要するに、前屈できない人は腰とか背骨が悪いのではなく、股関節が曲がらないことに問題があるということになるのです。
前屈すると腰が痛くなるのはなぜ? 痛みの原因はお尻かも?
また前屈ができない原因でも多いのが、前屈すると腰が痛くなってしまうということです。
実はこの前屈すると腰が痛いという状態も、腰や背骨が原因ではないことがほとんど。
前屈の時に腰が痛くなる原因は以下の通り
・ハムストリングス
・大腿筋膜張筋
腰痛はお尻の筋肉が硬いことによっておきています。詳しくはこちらの記事で解説しています。
上記のように股関節の筋肉が硬いことで腰を引っ張ってしまうことが腰痛の原因になっているのです。
お尻の筋肉が硬いというのは腰痛になる原因でもあり、前屈ができない原因でもあるという事です。
前屈できない原因は思考にある
前屈ができないと悩んでいる人は考え方を少し変えるだけで不思議なくらい改善することができます。
単純に体が硬いだけというだけではなく、どこに意識を向けるかで大きく変わってきてしまうのです。
多くの人が腰の背骨が動かないと思っていますがそもそも背骨の中でも特に腰椎といわれる腰の骨はひねりの動作において5°~15°程度しか動いていないといわれています。
数字だけだと分かりにくいかもしれませんがほとんど動かない関節が腰椎です。
それに対して股関節は125°は曲がるようになっています。
だから前屈をするときもよ~く見てみれば、ほとんど股関節の動きによって前屈ができていることが分かるのです。
ここまでを理解できるだけでも前屈は改善できるようになってきていると思います。
次に原因が股関節だということが分かれば後は実際に股関節の柔軟性を改善してあげればいいのです。
次に前屈ができるようになる方法についても解説していきます
前屈ができない原因をなくしていこう【前屈できるようになる方法は?】
前屈ができない原因は股関節だということが分かりました。
ここでもう一つ股関節の動きを改善するためにのキーワードはやはり「骨盤」です。
先ほど解説した通り前屈をするためには当然ですが股関節を曲げる必要があります。
実は股関節を曲げるためには「骨盤の後傾」という動きが必要になります。
股関節が動かない人は骨盤が前に傾き「前傾」という状態で固まっている可能性が高いので股関節を柔らかくするには骨盤を後傾させるようにアプローチしていけばいいのです。
下記で骨盤と股関節の動きを改善する3つの方法を解説します。
①お尻の筋肉をストレッチしよう
②足を外に開こう
③肩(肩甲骨)の動きをチェックしよう
詳しく説明しますね。
①お尻の筋肉をストレッチしよう!
まず股関節の動きを改善するならお尻の筋肉である、「大殿筋」と「大腿筋膜張筋」に注目しましょう。
大殿筋は硬くなると股関節を後ろに引いてしまう働きがあります。
ということは、股関節が曲げられなくなるので前屈ができなくなるというわけです。
【①大殿筋のストレッチ方法】
①あおむけで寝ます。
②片足ずつ両手で膝を抱え込んでいきます。
③右側の大殿筋を伸ばす場合、膝を抱え込むときに対角線上に左の肩に向かって近づけていきます。
④右側のお尻の筋肉が伸びている感じがあればそのまま深呼吸しながら1分間止めてみましょう。
⑤片方ずつ続けて3回程度行うと良いです。
【②大腿筋膜張筋のストレッチ方法】
大腿筋膜張筋は硬くなると股関節を内側にねじってしまう働きがあります。
①立ったままベッドなどの台に膝を伸ばしたまま踵を乗せます。
②つま先を外側に開きます。(この時、膝は伸ばしてください)
③右足を台に乗せたのであれば、次に反対の左の手をベッドにつきます。
④伸ばしている右足の外側が伸びていればOKです。(深呼吸しましょう)
お尻のストレッチは専用の道具(グリッド)を使って筋肉を柔らかくしてから行うのが効果的です。
ストレッチのやり方についてはこちらの【初心者】90%が知らないストレッチの間違ったやり方を解説で詳しく説明しています。
足を外に開こう
骨盤を後傾させるためには、股関節が外旋(外に開く)していることが重要です。
※立った状態で目線からの写真です。右の写真の状態で前屈しましょう!(スマホで見ている人は下の写真です)
また股関節を曲げるときには、股関節を正しい位置で動かす必要があります。
股関節は軽度外旋位という少し足を開いた状態で前屈をするように心がけるだけでも前屈はしやすくなり可動域はグッと上がります。
X脚で膝が痛い人は足が開けるようになると膝も楽になくなりますよ。
肩(肩甲骨)の動きをチェックしよう
肩の動きは股関節と連動しているという特徴があります。
この体の仕組みはぜひ覚えておきましょう。
要するに股関節の動きが悪いということは同じ側の肩関節も動きが悪くなっている可能性が非常に高いということです。
逆に肩の動きが良くなれば、股関節の動きも自然と良くなるというわけです。
これは関節の構造が似ている影響があります。
・股関節は肩関節と構造がほとんど同じ
上記のように肩と股関節は似ています。
前屈ができない人は、その前に一度肩回りの動きをチェックしてみるといいです。
※特に肩が前から上がらない人は要チェックです。
前屈ができない原因はただ本質が理解できていないだけ
前屈ができないと悩んでいる人は、ただ本質が理解できていないだけ。
前屈ができない原因が分からなかったり、考え方のズレがいつまでも解決できない理由になっています。
最後にもう一つ大事なことがあるのでお伝えしておきます。
前屈ができないと悩む人は前屈ができればそれで満足ですか?
多分、おそらく、メイビーですが違うと思うんですよね。
前屈ができないと生活に支障が出る場面があるから前屈ができないことが悩みになるわけですよね。多分そうだと思います。
なので、大切なことは前屈ができることではなく、前屈ができることでどうなれるかということであり、前屈ができるようになりたい「目的」を明確にしておくことが重要だと思うんです。
ただ前屈ができないと悩むのではなく何のために前屈ができるようになりたいのかここは間違えないようにしてくださいね。
前屈ができない原因のまとめ
最後にまとめです。
- 前屈ができない原因は腰や背骨ではなく股関節が曲がらないことが原因
- 股関節周りの動きを改善するなら、お尻のストレッチ、股関節の向き、肩の状態を確認しよう。
- 何のために前屈ができるようになりたいのか「目的」を明確にしよう
前屈ができないと悩む人の多くが、自分が原因だと思っていることが少しズレていたり分かっていないだけです。
前屈ができない人は、この瞬間から思考を転換して股関節に注目してみてください。
きっと前屈できるようになります!
では今日はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
またニャ~=^_^=
昔から体が硬くて困っています。柔らかい人がうらやましすぎます。゚(゚´Д`゚)゚。 前屈ができない原因と改善のコツがあれば教えてください。